「あー、あー。
てすてす。まいくてす」

「……こほん」

「それでは、聴いてください！
孤独のディレクター（作詞、作曲、歌：風麟）」

「ろんりー(lonely)♪　ろんさむ(lonesome)♪　そりちゅー(solitude)♪
Ｈｅｙ！Ｈｅｙ！おいらは孤独のでぃれくｔ」

バキィ！

「ＹＡ・ＭＥ・ＲＯ！
原画を描く手が震えるだろ！」

「すみません。あまりにも孤独なので、
つい歌で表現したくなったんですよ」

「そんな毒電波ソングを歌ってると、
音楽スタッフが誰も来てくれな……」

「ブーン♪」

「アレ？」

「こちらでは、はじめまして。
音楽スタッフのＰＫタートルズです」

「は、はじめまして。
えっと……新人さん？」

「知らないんですか？
とても充実した毎日を過ごしていることで、
社内でも有名なパリピの王様ですよ！」

「誤解を招きそうな紹介はやめてください。
いたって普通に過ごしてますから」

「なるほどっ！
これからよろしくね！
パリピキングタートルズさん！」

「ＰＫは、その略称ではありません。
ちなみに、このＰＫというのは……」

「ところで、こんな辺境の企画に何用かな？」

「え？　あ、そうでした。
今回、お邪魔したのは、コラボのお誘いです」

「コラボ？」

「『ＰＫタートルズのドーンとアレンジやってみよう！』
というコーナーを始めたので、もしよければ、
風麟さんの企画から選曲してアレンジしようかなと」

「ほほうっ！」

「アリスソフトの中でも、ぶっちぎりでマイナーな
おいらの企画に目を付けるとは、『発掘』という
コンセプトにぴったりじゃないか！」

「ちゃっかりとコーナーを見てるじゃないですか！」

「だったら、妻シリーズの曲はどうかな？
ユーザーさんの認知度もそこそこあるし、何よりも
いい曲が揃ってるからね」

「妻みぐい（初代）の『By chance』とか、
今でも口ずさんじゃうくらいだよ！」

「わかりました。
では、妻シリーズの中から選ばせていただきますね」

「実際にプレイして、パリピキングさんにも、
人妻の素晴らしさを知ってもらいたい！」

「ですから、僕の名前はＰＫタートルズです」

「パリピキングって、ちょっと
言いにくくないですか？」

「それじゃ、もう少し略してみる？」

「パリキンとか！」

「ぱり……きん？」

「あ！　ユー○ューバーっぽくていい！
ボクも改名しようかな？」

「『古介』を、どう改名するんだよ？
コスキンか？」

「違いますよ！
アニマルキングの略で、アニキンです！」

「完全に別物じゃねぇかＹＯ！」

「…………」

（コラボする相手を間違えたかも……）

それから数日後。

「というわけで、あっという間に１９日が
やってきました！」

「今回は、いよいよＷヒロインの１人をご紹介！」

「萌えてきたＺＥ！」

「にゃるぅあああああ！！！！」

「どんなヒロインか楽しみなり！」

「当然、咲季ちゃんに負けず劣らずの
魅力的なヒロインなりね？」

「もちろんです！
人妻＆熟女好きの風麟が練りに練った
ロリヒロインですから！」

「先生！　ボクには不安しかありません！」

「熟女とロリのいいとこ取りをした、
このスーパーヒロインをなめてもらっては
困るよ、古介さん！」

「いやいや。
水と油の属性で、いいとこ取りも何もな……」

バキィ！

「それでは、ご紹介しましょう！
ヒロインの『羽華（うか）』です！」

「にゃるぅあああああ！！！！」

「カワイイなりぃ～！」

「この娘は、羽華（うか）といいます！
皆さん、是非、名前を憶えてくださいね！」

「見た目はこんな感じですが、中身が熟女なので、
思いっきり主人公を甘えさせてくれます」

「母性溢れるロリキャラなんです！」

「もはや、意味がわからねぇＹＯ！」

「あ、自分は割りと好みです」

「ハァハァ、け、けしからんなり！
この娘、服のサイズが合ってないなりよ！」

「遊女から譲ってもらった着物なので、
露出度が高くて寸法が合ってないのも当然です」

「ゆう……じょ？」

「まて！　遊女って、純愛物語じゃなかったのか！？
どうして、そんな単語が出てくる！？」

「…………」

「まさか、企画変更とか言わないよな！？」

「安心してください。
今作は『純愛』です」

「主人公の精子以外、一匹たりとも
侵入させませんよ！」

「侵入はしないけど、触れたりするとか
言い出さないだろうな！？」

「…………」

「あ！　黙秘権！」

「やだなー。そんなことあるはずないじゃないですか」

「この目を見てください！
嘘偽りのない、この目を！」

「糸目じゃ、何もわからねぇＹＯ！」

「では、ここで羽華の紹介を……」

「羽華は天真爛漫で、何者にも束縛されない
自由な生き方をしています」

「好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと
はっきり言う性格です」

「なので、主人公に対しても、積極的に
アピールしてきます！」

「うぇるかぁぁぁぁむうぅ！」

「なかじーは、羽華ちゃんを歓迎するなりよ！」

「もう咲季さんから浮気してる！」

「仕方ないよ、古介さん！
羽華は、主人公のことが大好きで、
膝枕はもちろん、授乳だってしてくれるからね！」

「にゃる！？　それは本当なりか！？」

「本当です！
ディレクターが言ってるんだから、
間違いありません！」

「ロリキャラの授乳って……」

「自分は割りと好みです」

「でも、主人公は未亡人にぞっこんなので、
羽華は全く振り向いてもらえず、
いつも寂しい想いをしていまｓ」

バキィ！

「主人公はプレイヤーの分身なり！
プレイヤーが好きなヒロインを
選択するなりよ！」

「それは同感です！」

「これはゲームなので、ユーザーの皆さんが
好きなヒロインを選んでＯＫな世界です」

「何なら、全員に手を出してハーレムにしちゃっても
全く問題ありません！」

「にゃるぅあああああ！！！！」

「早くも頭の上のソーセージが、
滾ってきたなり！」

「ボス！　それはフランスパンです！」

「この羽華というキャラは、主人公と未亡人が
仲良く暮らしているところに、突如として現れる
第２のヒロインなのですが……」

「先ほどにも述べたように、女の本能がロリの皮を被って
歩いているようなキャラなので、まあ、色々と
引っ掻き回すわけです」

「むむっ。咲季ちゃんとは相性が悪そうなりね」

「ていうか、全員が敵対関係にあるんじゃ……」

「修羅場いいじゃないですか！
妻しぼりの咲良と姫香の戦いも
ユーザーさんには好評でしたよ！」

「あれは胃が痛くなるようなシーンだったなり」

「ハーレムを目指そうとして、全員にちょっかいを出すと、
何が起こるか分からないので、修羅場が苦手な方は
一途にプレイしましょう！」

「プレイも何も、発売はとんでもなく先ですけどね！」

「まあ、企画のスタートも一番遅いし、仕方ないだろう。
オレも他の仕事を兼任しているからな」

「しばらくは、２人でがんばってください」

「うっ！？」

「なかじーも、合間を見て、
ちょくちょく参加するなりよ」

「ありがとうございます！」

「背景ができれば、ユーザーの皆さんにも
世界観をお伝えしやすいですからね」

「世界観と言えば、これって、ファンタジーなのか？」

「はい。懐かしい雰囲気が漂う
ファンタジーエロゲーです」

「ファンタジーなら、甲冑とかの方がよくないか？
今からでもビキニアーマーに変更を……」

バキィ！

「おいらは、未亡人と着物のエロスがやりたいんです！」

「川沿いに捨ててあるガビガビになったエロ本を、
ドキドキしながら、ベリベリとめくるトキメキを
思い出しましょうよ！」

「そんな経験ねぇＹＯ！」

「てか、擬音が多すぎです！」

「小難しい時代背景とか全くないので、
もう純粋に未亡人とロリＢＢＡのエロを
心行くまで楽しんでいただければと思います」

「風麟ワールドに、設定も何もあったもんじゃな……」

バキィ！

「突っ込みどころが満載なのは認めるけど、
おいらなりに、ちゃんと考えてるよ！」

「面倒なことはいいから、とっととエロシーンを出すなり！
エロゲーは、エロくてなんぼなりよ！」

「同意せざるを得ません！」

「それでは、羽華に一肌脱いでいただきましょう！」

「にゃるぅあああああ！！！！」

「光じゃま！　じゃまなりよ！」

「どこからか光が照射されてますよ！
何の規制ですか、これは！？」

「ご安心ください！
画像をクリックすると消えてなくなりますから！」

「ぽち！　ぽちっとな！　ぽちぽちぽち！」

「ボス！　Ｈボタンを連打しまくっても、
羽華ちゃんは喘いだりしませんよ！」

「まだＣＧさんが参加してないから、
全てオレが仮塗りしたものだが……」

「本編では更に美麗になるから、
期待して欲しいＺＥ！」

「早く、ＣＧスタッフを投入するなり！
もっとたくさんのエロ絵を拝みたいなり！」

「申し訳ありません。
この企画は、開発の優先順位が一番低いので、
スタッフが揃うのも一番最後かと」

「な……」

ボシュゥゥゥゥ……！

「ブーン♪」

「おや？
こんなところにステファニー（※）が」
※妻みぐいに登場する喋るカメ

「違います。ＰＫタートルズです」

「おおっ！　パリキンさん、久しぶり！
もしかして、アレンジできたの？」

「できましたよ。
あと、ＰＫはパリキンではなくて……」

「それで、どの曲にしたの？」

「あ、えっと……妻しぼりから、『ＭＡＤＯＫＡ』を
選曲しました」

「聴かせて！　聴かせて！」

「わかりました。
では、こちらをクリックしてください」

－試聴中－

「うおおおおおおっ！」

「いいじゃないか！
また、妻しぼりをプレイしたくなってきたよ！」

「まどかって、出会って３秒で主人公を
投げ飛ばしたヒロインのことですか？」

「まあ、それには色々と理由が
あるんだけどね」

「２人の関係が山を乗り越えると、
途端に可愛らしくなるから、是非、
エンディングまで行ってもらいたいヒロインです！」

「ツンデレ、いいですよね」

「あの、ぷぅって膨らんだほっぺが
またカワイイんだよね」

「完ぺきな姉に立ち向かう妹の姿が、
いじらしくて……」

「咲良さん、完ぺきですか？
ガードがゆるゆるな気がｓ」

バキィ！

「咲良は、全てを受け入れる
女神様のような存在なんだよ！」

「いやいや、主人公以外受け入れちゃダメでしょ！」

「ぐぬぬ……このコーナーに出ておきながら、
まだ寝取られの良さを理解していないとは……」

「ボクは獣以外に興味はありませんので！」

「ともあれ、パリキンさん。
素晴らしいアレンジをありがとう！
まどかもきっと喜んでいることでしょう！」

「ですから、ＰＫの意味はそうじゃなくて……」

「あ、このアレンジいいですね！
パリキンさん、グッジョブです！」

「パリキン、なかなかやるなりね！
気に入ったなり！」

「ありがとうございます……」

（……僕の名前は、ＰＫタートルズ……）

（皆さんは、ちゃんと憶えてくれますよね……）

ゴソゴソゴソ……

「何してるんですか、風麟さん？」

「さあ、これを……」

「こ……これはっ！？」

「妻しぼりの開発初期に、ちょも山さんが描いて
くれたもので、表には出ていない貴重な絵だよ」

「新妻感が溢れるまどか……たまりません！」

「更に、コラボということで、ちょも山さんから
もう１枚いただきました！」

「ふおおおおっ！」

「ちょも山（黒田晶見）さんのホームページに掲載されていた
まどかの線画です！」

「尻！　尻！　尻ぃぃぃぃ！」

「ボス！　落ち着いてください！
このままでは、背景チームの品格が疑われてしｍ」

バキィ！

「羽華ちゃんのちっぱいは拝めるし、
まどかタンの引き締まったお尻は拝めるし、
今回のブログはサイコーなり！」

「ふ……風麟さん！」

「あ、お礼なら、ちょも山さんに言ってね。
今回のコラボを楽しみにしてくださっていて、
色々とご協力いただいたので」

「ありがとうございます、ちょも山さん！
アレンジしてよかったです！」

「ヒロイン紹介＆音楽コーナーとコラボとか、
気が付けば豪華な回になったな」

「この調子で、次回のアレンジもがんばろう！
パリキンさん！」

「…………」

（……僕の名前は、ＰＫタートルズ……）