どんなゲーム?
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――― 一体、「異空窟」とはどんな所なんでしょうか・・・・。
前回に引き続きお話を伺う為、また来て頂きました。
ナナス こんにちは。
――― ・・・あれっ、カカロ王は?
ナナス 父上は今回は出たくないって・・・
何だかちょっと怒った感じでね。
ごめんなさい。
――― い、いえいえ、とんでもない・・・
(前の質問はよほど気に触ったようですね・・・)
ナナス 今回はストーリンに一緒に来てもらったんだよ。
ストーリン どうも、カカロ王の代役が務まるとは思ってませんが、出来る限りの事はしますので、よろしく。
――― こちらこそ、よろしくお願いします。

――― では早速ですが、前回に続いて質問を始めさせて頂きます。
「異空窟」の中の事ですが、「特殊な風が吹いている」という情報を耳にしたんですが、それはどういったものなのでしょう?
ナナス 洞窟の中にいる者の体力を奪っていくという、やっかいな風の事だね。
洞窟の奥から絶え間なく吹いてくるんだ。
ママトトのような要塞の中に居れば、その風の影響もないんだけどね。
魔法の力で多少は弱める事が出来るから、その保護魔法をママトト前方に放出し続けながら進行していく予定。
ストーリン それでも戦闘員の交替は頻繁に行う必要があるでしょうな。
何もしないでいても、体力だけは少しずつ消耗していきますからな。
ナナス そうだね、だからこそ召喚装置での戦力増強が必至なんだよね。

――― ・・・あの〜、要塞に乗ったまま前進していけばよいと思うんですけど?
ナナス 「異空窟」は意思を持った洞窟と言われていて、とにかく侵入者を排除しようとする イロイロな仕掛けがあるんだよ。
その代表的なモノが「バクダン茸」。
洞窟自身が産み出した「対要塞きのこ」で、要塞がある一定の距離に近づくと大爆発するんだ。
たとえ巨大要塞であろうと、ひとたまりもない破壊力を誇ってるんだ。

――― そのオッカナイきのこ、人間なら排除可能なのですか?
ナナス ダメだよ。
引っこ抜いたりは出来るけど、結局は要塞に近づく事は出来ない訳だし、持ったままでいつまでも前進していく事も出来ない。
爆発させるしか、処理方法はないんだよね。
ストーリン 将軍、どうなさるおつもりで?
ナナス 処理専用のキッズの開発に成功したんだよ。
バクダン茸を体内に取り込んで爆発させるんだ。
弾力のある特殊な体をしてて、周囲に被害を出さないようになってる。
一回限りで、消滅しちゃうけどね。
ストーリン ほう、そんなすごいキッズを。
さすがですな。

――― ・・・あのぅ、依然として戦闘要員が必要という事の意味がよくわかりませんが?
そのキッズとやらがいればいい訳でしょ?
ナナス モンスターの存在だよ。
洞窟内には、侵入者を排除しようとするモンスターがうようよいるんだ。
キッズを単体で要塞の外に出したりしたら、ひとたまりもないよ。
それに、いくらでも沸いて出て、要塞自体にも攻撃を仕掛けてくる。
ママトトの心臓がやられちゃったらおわりだからね。
ストーリン 「歩のない将棋は負け将棋。」と言いますからな。

――― なるほど、やはり基本は白兵戦という事ですね。
「キッズ」の話が出たところで、教えて頂きたいんですが、そのキッズがどういうモノなのか、詳しく教えて頂けませんか?
ナナス 僕の趣味でもある魔法工学で産み出した、魔法の生物だよ。
バクダン処理とかもそうだけど、基本的には人間の出来ないような事をやってもらう為に開発したんだ。
ストーリン 将軍、やはり無尽蔵に製造出来るワケではないですよね?
ナナス そんな事が出来たらすごいんだろうけどね(笑)
もちろん材料となるモノは必要だよ。
あと、同じ種類のキッズは同時に存在させる事も不可能なんだ。

――― 同種のキッズが同時に存在出来ない・・・、という事は、他にもキッズというモノを使用する予定があるわけですね?
ナナス うん、あと2種類いるよ。
えっとね・・・
ストーリン しょ、将軍、向こうからやって来るのは・・・
ナナス え?
あ、父上だ。
――― ゲッ!
カカロ ナナス、いつまでも話をしとるんじゃないぞ。
ワシ等は忙しいんじゃからな。
(遠くから大声で)
ナナス う、うん、そうだね。(大声で答える)
ごめんなさい、そろそろママトトに戻らないと。
続きはまた今度ね。
ストーリン、戻ろう。
ストーリン そうですな。
それでは失礼しますぞ。

――― えっ、あの、え〜〜〜〜〜!
・・・またあのクソ親父・・・、あ、いえ・・・・・・。

お忙しい方々ですね〜(笑)
ナナスさんはまた今度と仰ってくださいました。
また次回に続きを聞く事に致しましょう。
それでは〜。