スタッフ日記：第648回

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ＨＩＲＯ、ワタナベ

》企画・シナリオ

【ＨＩＲＯ】

半年ぶりくらい？ＨＩＲＯです。
先日、人生初の骨折＆外科手術をしたのでそのお話です。

暑い暑い夏のある日。きわめて普通にすっ転んだ。
横向きの転倒。ヒジが伸びきり、非常に真っ直ぐな状態で腕を突いたこと、そして床がコンクリだったことが不幸だった。
経験はないけど一瞬で"ちがう"とわかった。悶絶して身動きひとつ出来ない。
ああ...初めてだけど折れたよなこれ...
運び込まれた救急車の中で
「これは尺骨骨折かな...」
なんてテキトーに呟いてたら救命士の方に「よく折られるんですか？」と聞かれてめちゃめちゃ恥ずかしかった。
いえ初めてです...骨折処女でした...

病院に到着。
「折れてますねー、尺骨、橈骨の二箇所。全治二ヶ月。ニュースになるなら重症です」
ホントに折れてた。
「そうですか...あはは...やっぱり」
なんでもない顔で返したが内心焦っていた。
あれ...これ手術するヤツでは？
不安をよそに先生が続ける。
「橈骨はボルトとプレートで固定します。尺骨はピンで...」
ボルトとプレート、特攻の拓で見たぞ。たしか麓沙亜鵺の緋咲...
「大丈夫です！最善のプランでバッチリ治します！」
先生すっごいニッコニコ。絶対楽しんで手術するタイプだ。
その後の相談で、局所麻酔手術だけど睡眠薬を点滴してくれる事になった。
たいていの人はそうするけど、年に３人は「自分の体内を見たい」と手術を見る剛の者が居るそうだ。しゅごい...

手術当日。
鎖骨の上から神経ブロック注射。一時間もすると上腕の感覚がまったく無くなる。感心していると看護婦さんが迎えにきた。ベッドを立つけど不安な事がひとつ。
腕を上腕、前腕Ａ、Ｂの三つに分けて、前腕二箇所が手術ポイント。しかし麻酔の効きが上腕100％、前腕Ａ70％、Ｂ10％の感覚なのだ。...大丈夫か？
曇天な気持ちのまま手術室に辿りつき扉が開くと、左右に医師が並び正面に手術台、頭上にまぶしいライト、そして『青のすみか』が流れていた。領域展開？
聞けば患者さんをリラックスさせるために音楽を流しているらしい。手術台に寝る頃には『アイドル』に変わっていた。
このチャンネル選択したのは誰だあ！

麻酔の事を話すと追加で麻酔を打つので心配無用とのこと。
いよいよ寝転がり点滴が繋がれると果たして意識は沈んでゆき...

・・・・・・

・・・・

・・・

あれ？目の前が白い...タオル？手首がヒリヒリする...
「ありがとうございます先生、どうなるかと思いました...」
「そこ難しいんだよね。じゃあドリルとって」
「せんせ...おきてます...いたいです...ますい...おかわり...」
「あ、起きちゃいましたか。大丈夫ですよ。一箇所おわりましたからねー。あと少し。」
点滴が追加されて、またすぐ眠気に襲われる。
髭男の『Cry Baby』が流れ、「胸ぐらを掴まれて強烈なパンチを」のあたりで再び入眠。

と...無事に手術終わりました。終わってみればなんとやら。次回は余裕持ってメスを迎えられそうです。
先生曰く「このうえなく綺麗にできました！」そうです。
現在骨はくっつき始めて、ガッチガチに硬直した筋のリハビリ中。
手術後も色々カルチャーショックがあったのですが、さらに長文になるので、ここいらで切り上げたいと思います。

その後、現場系で働く友人に聞いたのですが、数十センチくらいからのなんでもない転倒こそ大ケガしやすいそうですよ。
『１メートルは一命取る』
みなさんもどうぞお気を付けて。