ラフレシア頭巾は、野に咲く花を愛してやまない心優しい青年だ。
普段は、同じく花を愛する魔法使いの少女、るんるーと旅をして、悲しい思いをしている人々や荒んだ気持ちを抱く人々に花を愛でる温かな心を取り戻させてまわっている。
彼が頭巾の中から取り出す花の種には、愛と夢が詰まっているという。
「さあ、行きましょ。この街の人たちはもう大丈夫。ぱるぽる草の花言葉は『らぶみーてんだー』。人々は愛を取り戻したのだもの」
「ラー」
「花びらさん、次の行く先を教えて。…そう。決まったわ、次に行くのは闘神都市よ！」
「ラー」
すべては花の導くままに。
花の使いが闘神都市へやってきた。

数多くの改良人間を擁する神出鬼没の悪の秘密結社【ＫＭＧ】。
その統治者が、この総統Ｋである。
常人を超えた戦闘力を誇る改良人間たちの頂点に立つ彼の戦闘力は如何ほどであろうか。
彼が手がけていると言われている部下たちへの「改良手術」を、彼自身もまた受けているのだろうか。
とある悪の組織評論家の試算によると、彼が改良人間となっている場合、その握力、跳躍力は常人の二千倍、視力、聴力は三千倍となるという。
パートナーは彼を信奉する女幹部ランラ。
対戦相手ラフレシア頭巾のパートナーは、彼女を自分の姉だと語っているが…？
「閣下の出場動機？　はっ、愚昧なる大衆に語っても詮無いことだ。私の血縁？　閣下の御壮挙に私の出自など無関係だ。よく聴け愚民、偉大なる閣下の御力は、数千種類のハーブを嗅ぎ分け、御素手でこかとりすを引き裂き、ひとたび衆目が集まる場でマスクを外されれば世界が終わると詠われ、その白き御姿は──おい、聴いているのか愚民！」
彼の対戦相手の双肩には世界の平和がかかっているのかもしれない。

本年の闘神大会への初出場が闘技会デビューでもあるという、ナミール・ハムサンド。
無名の美少女剣士が自身をパートナーにしてまで闘神大会を選んだのは何故なのか、その動機に世間の注目が集まりつつある。
「えー？　ボクが出場した理由？　それは、えっと…あはは、闘神大会開催中のこの街って、美味しい屋台がいーっぱい出るでしょ？　それを食べ歩きたかったから！　なーんて…　あっ、今、移動アイスクリーム屋さんの売り声が聞こえなかった？　ボクちょっと行ってくる！　あ、お腹いっぱいになるまで奢ってくれたら、詳しいこと話してもいいかな？　取材費、考えといてね！　ばいばーい」
…とは彼女の弁。
調査を続けるにはどれほどの取材費（食費）を用意しなくてはならないのか、取材班と会計部で激論中である。

オープニング主題歌「ギャラクシーブラスト！　銀河爆神ドルガーラ」

君の銀河に正義はあるか？　君の大地に平和はあるか？
キラキラ輝くミルキーウェイ
一つ一つが本当は　守らなきゃいけない星なんだ　マジさ！
ギャラクシーブラスト　俺の宇宙に
ギャラクシーレボリューション　光るいくつもの星
消させはしない　受け継ぐんだ　未来へ
手と手つなぐ輝きがある限り
銀河！　爆神！　ドルガーラ