DESIGNER'S NOTE

本当につくることになるなんて

ランス01から引き続きのいってんちろくです。
いや01開発の終わり頃、そのまま03もつくれよ的な話もあったんですが、いい加減さ、もとい寛容さがあったRanceⅠに比べて、お話やキャラの重要性などが全然大きいRanceⅢは、おいそれとリメイクできないアンタッチャブルな作品なので、びびってスルーさせてもらっていました。

しかし01が発売、おかげさまでこれはこれでありとの好評も得まして、その勢いとプロデューサーの、これも好きにやればいいよという無茶振り、もとい後押しもあって開発はスタートしました。

今回もいわゆるリメイクなので、もちろん大筋は原作に沿っていますが、お話はもとより、見た目、システムなどなど、受ける印象は大きく違ったものになっていると思います。
RanceⅢがお手元にあれば、比較しながら遊んでいただくのも一興です。
また、今までランスをプレイした事がない人も、お話としては結構独立してますので“シリーズの途中からで訳わからん”を感じる事はあまりないと思います。
この世界の入門用として是非ともおためしください。

ランス01からのんいろいろ

ゲームシステムは01をベースにしています。
01は“見る”“話す”などのコマンドを選択して進めていく、RanceIを踏襲したアドベンチャー寄りの作品でしたが、03はRPG寄りという事で、あまりそういった要素はありません。
目的地に行くだけで基本ぽんぽこ進めます。
戦闘も延々稼がないと先に進めないというバランスではなく、工夫すればこれもぽんぽこ進めます。たぶん。
03はADVもRPGもテンポ重視です。

その戦闘ですが、スキルを組み合わせて戦うパーティバトルになっています。
元々01開発前に、パーティにも対応できるシステムとして考えたもので、今回はその形に収まりました。
01は戦闘や罠で即死上等のピーキーなバランスでしたが、03はそれなりに丸くして遊びやすくなっています。
死ぬのが好きだった人には物足りないかもしれませんが、おそらくこれはこれで楽しんでいただけると思います。

声ってえろいよ

ランスシリーズに音声が入るというのは前例がなく、もう事件です。
遊ぶ人それぞれに、このキャラはこういう声という、それぞれの声が設定されるのに二十余年は十分すぎる時間で、今さら反応がこわいよというのが正直なところでした。

しかし01ではエロが好評で、もちろん今回もエロは頑張っているので、声があればもっとエロくなる!と無理を言って導入させてもらいました。
(01アニメでのファンの方々からの寛大な反応にも拠ってます)
戦闘もパーティなので賑やかになるし、お話の掛け合いも楽しくなるし、余計、ではなくゲーム全体に寄与したいいものになると思います。

ろくろを回し気味に長々と語りましたが、書いている今日はこどもの日。
まだまだ練って練って練りまくっている段階でございますが、(声もちゃんと入ったの聞きたいよ、ふっくらしたいよ)新しく、楽しく、可愛く、そしていやらしく、四拍子そろった“エロゲー”として、この世に送り出しますので、応援していただければなによりです。