…………

ん、フランク・ルーズが参りましたの？
私、今度は仮病は使いませんわよ！　ええ決して！
ん……こほん、大統領閣下、こんにちは、ご機嫌麗しゅう。

やあ、こんにちは……おや、見ない顔だね。
新人かな？

はい、念願叶って先日清掃員に採用して頂きまして。
栄えあるブライトハウスで働けて、とっても光栄ですわ。

そうかね、私も愛国心あふれる若者がともに働いてくれてとても嬉しいよ。
我々はチームだ。
ガメリカのより良い未来を作る為、一緒に頑張っていこう。

まあ！　ただの清掃員の私どもに、身に余るお言葉……
閣下はまさしくガメリカの自由と平等と正義を体現しておいでですのね！
私、感激いたしました……！（と言っておきましょう）

いやいや、私は票を投じてくれた皆さんの期待に応えようと心がけているだけだよ。
そうでなくては、大統領など勤めるべきではないからね。はははは。

なんと素晴らしい……
……あ……ところで、閣下。
このブライトハウスについて、一つお教え頂いてよろしいでしょうか？
先ほど、お庭でこのような荷物を拾ったのですが、どちらへ届けるべきでしょうか？

…………

んーふー？　どれどれ、中身は……
ハッ、君！　危険なものではないだろうな！？

持ち運び中に警備装置の反応もありませんでしたので、大丈夫だとは思いますが……
私が解いてみましょうか。

うむうむ、頼むよ。
……おおっ！？　こ、これは……マネー！？

そのようですね……
いかがいたしましょう、やはり警察へ――

いやっ、いやいや！
いかにブライトハウスの一員とはいえ、ルーキーのレディが扱うのは少々危ない。
私が警察に届くように手配しておくよ、丁度後で用事があるんだ。
私には頼もしいＳＰもついているしね。

ああ……それはそれは、ありがとうございます。
閣下は本当に国民思いですのね。
それではお言葉に甘えて、よろしくお願いいたしますわ。

ああ、任せておきたまえ。
国政に比べればブレックファストを食べるより簡単なことだよ、はっはっは。

…………（ぺこり）

ふう、はあ……
中身は札束のみ、金額は、ざっと……一万二千ドルといったところか。
ううむむ…………いやいやいや、私はプレジデント！
ガメリカのプレジデントだぞ！
愛車はギャデラック、自家用ジェットだって持っている。
この程度のはした金……こんなもので動揺していては……
ああ、そうだ。この程度の金などなんでもない。なんでもないんだ。
よし、警察長官あたりに引き取らせるまで、デスクの引出しにでもしまっておこう。

ああ……落ち着いた。
うーん、何か引出しに放り込んだ気がするが、どうということもない物だったから、それが何だったか忘れてしまったな。
ま、大した問題はないだろう。はっはっは。
ああそうだ、プレッツェルでも食べるとしよう。

…………

まあ、なんという小物ぶり……
こんな人物が大統領で、ガメリカ共和国は大丈夫なのかしら。
案外、仮に戦争になったとしても、我らが日本帝国の敵ではなかったり――

…………

ん、どうしましたの、岩砕木。向こうの部屋に、何か……あら？
この扉……向かい側の鏡に映っているのは、本棚……？
ということは、ここは隠し部屋！？
あらあら、広報印の「どこへなりとドア」で、思わぬ秘密を見つけてしまいましたわ！

まあ、あちらにも隠し扉が！？
誰か来る……！　か、隠れましょう。
…………

やー、珍しいね！　三人同時に到着するなんて。
って、あたしが早く来たからか。
あたしはいつもは五分前だもんね。

そうね、私たちは三十分以上前に来ていることが多いし……

いつも三番目にキャロルが来て、時間ちょうどにドロシーが来るもんね。
ドロシーは、時々来ないけど……

あ……あはは。
まあ、ドロシーの研究が進んで技術革新が起これば、あたしたちの財閥も儲かるんだし。
特にうちは、テクノロジーとは切っても切れないからねー。
そういう時はドロシーを応援するよー☆

（なっ、なんなんですの？　若い娘が続々と……
　財閥？　テクノロジィ……ああ、この娘たちは！
　以前ガメリカの企業について調べに調べた時、雑誌の記事でちらりと見ましたわ。
　いずれもガメリカ共和国の黎明期に成功し、大財閥へと発展した、キリング家、ロック家、ロスチャ家……その令嬢たちではありませんの。
　とすると、ドロシーというのはおそらく、世界中の電算機の生みの親と言われる、ノイマン家のドロシー・ノイマン……
　そのような娘たちが大統領官邸の隠し部屋に集まって、いったい何が始まるんですの？）

待って。メールだわ、ドロシーから。
……少し遅れる。ですって。

あらら、噂をすれば。

それじゃあ、先に始めておきましょう。
プレジデントの話は浮いた時間に聞くのが最適だわ。

じゃあ、電話をかけるね。

こ、これはこれは、若草会のお嬢様がた、今日はいつもよりお早く……

そうね。その早まった時間を無駄な挨拶に使うつもりはないわ。
だけど……

プレジデント。
今日はひとつ、先に伺いたいお話があります。

えっ、なになに？　どーしたの？

はひっ！？　な、なんでしょうか？

今日のあなた、少しにやにやしているわね。
何かいいことでもあったのかしら？

は？　い、いえいえ。
ああいや、今日も大統領でいられるのはとてもいいことですよ、はい。
私は毎日、お嬢様がたへの感謝を忘れず――

そういうことではなくて。
何か「いいもの」を隠していない？　ルーズ大統領。
例えば、そう、あなたの執務室の机の引出しあたりに。

はっ！？　なぜそれを！？
ああ、いえ、ぶるぶるぶるっ……

あなたのそのゆるんだ頬の垂れ具合を見れば、そのぐらい察しがつくのよ。
持ってきなさい。
それとも、私たちに足を運ばせる？

ひいっ、たたっ、ただ今！！

（まあまあ、一国の大統領が、あれ程までにぺこぺこして……
　この隠し部屋といい、もしやこの国は……）

……あちゃー、それじゃあネコババしようとしちゃったんだ。
それは駄目だよ、人としてー。

いえ、あの、決して故意では……

人としてなんてどうでもいい。
大統領として最悪だわ。

ひっ！　は、ハンナ様っ。

愚か過ぎるわ、フランク・ルーズ。
この着服が万が一露見したらどうなるか、微塵も考えなかったの？
私たち若草会は、あなたにクリーンであれと言ったはずよ。
言いつけも守れない愚か者のフォローはしない。
ねえ、このガメリカ共和国の大統領が、一万二千ドルで失脚するつもりだったのかしら。

うう、いえ、それは……
はい……申し訳ありません。

ねー、ハンナ。今回は許してあげようよ。
プレジデントも反省してるし、長年よくやってくれてるんだしさ。

…………
私より、クーに許しを請えば？
お金がらみの問題は。

あっ、チャンスだよ、プレジデント！
クーは優しいもん。
ほらほら、お願いして、お願いして！

は、はいっ……あの、クー様。
このたびは本当に私が浅慮で、その……ごにょごにょ……
とにかく、もう二度といたしませんっ！！

……顔を上げて下さい、プレジデント。
私は、まあ……ハンナがいいなら、それで……

あああっ、ありがとうございます、クー様！！
このフランク・ルーズ、このようなことは二度といたしません！
そうですとも、たかが一万二千ドルぽっち――

あ。

ん？

……て……

え？

たかがって言いました？
たかが、一万二千ドルぽっちって！
あなたを見損ないましたっ、プレジデント！
お金にたかがもぽっちもありませんよッ！！！

ひいっ！？
いい、いつも穏やかなクー様がっ……

反省文を書いて下さい！
それから、一万二千ドルの利益が出るまで、元本千二百ドルで資産運用を！
そのレポートを書き終わるまで減給します。
それから、それから……

あ……そういえば、時間じゃない？
本来の定例会の開始時刻。ドロシーは？

ちょうどメールだわ、ドロシーから。
……今日は欠席。ですって。
あの子ったら勝手に！！

まーまー。

（ああ……なんだかぐだぐだですわ……
　それにしても、いつ頃脱出したものかしら。
　クー・ロスチャのお説教は当分続きそうですわ）

…………

他、ちらほらと頂いております。
申し訳ございません、システム組は今一番忙しいそうで、今しばらくお待ち頂きたいそうです。
本編に注力中ですので、何卒ご容赦くださいませ。

なにぶん数が尋常でないので、無しの予定だそうですわ。
ごめんなさいましね。

二次創作につきましては、アリスソフト公式webサイト＞「このサイトについて」＞「同人について」の項をご確認くださいませ。
よろしくお願いいたします。

これはこれは、まことにありがとうございます。
開発はもう一踏ん張りというところに差し掛かっているようです。
お言葉を励みに頑張りますわね！

今週は秋山敬一郎が大人気でしたわ。

わたし、お料理大好きですよー。

うむ、私では不足であるか？

まあ、お上手ですこと。
怪獣はさまざまな生態を持っており、大怪獣は近づくのも危険なものですから、未知の部分だらけなのです。
ただ、少なくとも大怪獣の頭部が物理的に大変硬いことは判明しておりますわ。

ガワタスガル・ビゥの構造は前者が正しいそうですわ。
ですから、怪獣姫がいなければ、どこかへ移動し得るのやもしれません。

ちょっと待ちな！　アタイはどうした！？

破廉恥長官ですわね。

あの……あのですね、ああいった場には色々な決まりごとがあるそうで、その……
撮影用……というか……と、とにかく。
妄想は、だめですよ。めっ。

くすっ、一つでいいですよ。
代わりに、大切にしてくださいね。

そうだな……特に無い。

まあそこそこだが、殴り合いは秋山に任せた。
昼の肉弾戦は興味が無いからな。

またおっさんめいた発言を……
はいはい、任されました。

夜は俺が担当しよう。女の子限定で。

女の子限定で。

相手の方のプライバシーにも関わることですから、お断りします。

おうよ。何でもやるが、よくやるのは丁半だな。
ダイスはいつも持ち歩いてるぜ。

誰かー、やっとこ持ってきてったらー。

そうかい？
唇の上にある方が色っぽいと思うな～、オレは。

んー、武器や兵器はみんな好きだけど、やっぱり熱いのは戦艦かなっ！
もちろん、兵器を活かして戦う人たちも大好きよ。

買えますわよ。
人気もまずまずですわ。

えっ……

あらあら。
私、セーラちゃんを困らせるこまったさんとはお付き合いしませんのよ。
ごめんなさいね～。

女性が美女とは限りませんが、そのようですわ。

そうだろう、そうだろう、支持者は大歓迎だ。

その通り、イベリコ族なのだよ。
イベリコ族はポルコ族より偉大なので、大型なのだ。

さりげなく主観を混ぜたぷぅ！

ふっ　彼らとボクを混同するとはマダマダですね。
ボクは生まれも育ちも混じりっけなしの日本男児なのですよ。
さーしっかり見てください、この肌、この耳、このお鼻！
彼らとは全然ちがうでしょ？

…ってなんで皆さんボクから距離をとられるのでしょうか。

むしろ捕獲の用意を整えに行かれたのやも……

やだー、手馴れてなんかないです。
純情な女の子なんですよ☆ﾐ

あの……何か流行しているんですの？