セディアはリオの手をつかまえると、
両腕でかき抱くようにして引き寄せた。

柔らかな乳房が顎に押しつけられて、
その甘い匂いに一瞬リオは目眩がしそうになる。

「セディア。
 あなた…どうしてこんなことが出来るの?」

「仕方がないのよ。
 …ここにきてしまった以上、
 もう…あなたも逃げられないのよ…」

そっとリオの顎を持ち上げて、
出来るだけ優しく唇を重ねた。

リオの上衣をはだけさせ、
出来た隙間から指を滑り込ませると、
小振りな乳房をそろそろと揉みしだく。

「イッ…くっ、うぅっ…」

思わず上げそうになった拒絶の声を、
リオは慌てて飲み込んだ。

そんなリオの気配を察し、
セディアは愛撫する手に少しずつ力をこめていく。

(リオ…あなたまで、巻き込んでしまった)

(だけど…私にはもう、
 あなたを感じさせて上げるぐらいの
 ことしか出来ない…)

衆人環視の中で同性に乳房を愛撫され、
リオは耐えようとしているようだ。

息が上がりそうになり、
唇を噛み締めて声を殺してはいるが、
それでも顔が赤くなるのはどうしようもないだろう。

「リオ…何も考えないで…。
 その方が…きっと、楽…だから…」

リオの耳元で囁いて、キュッと乳首を摘み上げた。

「ひぁっ! あっ…くぅぅっ!!」

柔らかな指先で直接乳首を摘まれて、
リオの顎が跳ね上がる。

上衣が肩から滑り落ち、愛撫されていた乳房が、
男たちの視線の前に曝け出される。

どよめきに包まれて、リオはギュッと目を閉じた。

(嘘っ。こんなっ…これが…セディア…?)

普段のセディアを知っているリオには、
今自分がされていることが、
どうしても理解出来なかった。

人々の前で、淡々とリオへの愛撫を
続けていくセディアが。

人前なのに、そんなセディアに翻弄されて、
恥ずかしい声を上げてしまっている自分自身も。