フォーランド大陸
移動要塞を駆使した大戦が何十年も続いている、戦乱の大陸・・・

自力移動する小型要塞一つが国家の全てという、小さな小さな王国[ママトト]。
大陸最速の移動力を誇り、他国の大型要塞から逃げ回って生き延びている。
この小国の軍事面を一手に任されているのが、かつては格闘王と呼ばれた
カカロ国王の息子である将軍ナナス。
智将としてその名を他国に知られる若者である。

大陸の北東に広がるモンスター界。
そこに不思議な洞窟がある。
[異空窟]と呼ばれているその内部は、文字通りの異世界。
「行き着く先には、きっと何か良い事があるに違いない。」
何の根拠もない希望だが、人々は勝手にそう決めつけ、疑う事もしない・・・。

その先にあるモノを知りたいと思い、軍隊を率いて突き進もうとした者も
少なくはないが、洞窟はその全てを飲み込み続けてきたのだ。
足を踏み入れたが最後、無事出てきた者はいないといわれているのだ・・・。

ママトトの王カカロも、[異空窟]へ挑戦したいと思い続けた一人である。
そして、その息子ナナスが父の思いを叶える事が出来るかもしれない発明に
成功するところから、この物語は始まる・・・。

ナナスが発明したのは、異世界から強者を召喚する事の出来る魔法装置。
カカロの前で、自信たっぷりの表情で装置を作動させるナナス。
現われた異世界の強者はなんと!!
・・・小柄な少女だった・・・。



アリエッタアリエッタ
にょ?
ココはどこにょ?

ナナスナナス
あ、あ〜、えっと…
ママトトっていう所なんだけど。
ままにょにょ?