スンヤの躰は重さのないもののように芙蓉の腕の中に落ち着いた。
スンヤ「……………」
恋人である芙蓉のそばにいるというのにスンヤはどこか落ち着きがない。 頑なに咲くのを拒んでいる桜の蕾のように身を固くしている。