闘神都市2
闘神伝承 葉月
作:勝     
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第3回戦 レイヌ

「つ・はあ・はあ」葉月は剣に寄り掛かる様に片膝を折ると息を荒げた

葉月は闘神大会3回戦の真っ直中であった、対峙する相手は腕を組み葉月を見下す

対戦前レイヌと告げられた相手は長く青い髪に緑色の瞳をした魔導師、

体を引き締めるボンテ−ジを纏った姿は葉月同様に女である

「今度はこちらの番ね、フアイヤ−レ−ザ−」女は呪文を唱える手の平から光が迸る

直撃を避ける為、闘技場を駆ける葉月、だが爆発の余波を受けて吹き飛ばされる

「きゃああ−っつ」闘技場に叩き付けられる寸前体勢を整えた葉月は身を翻し

気の集中を計る、

闘技場は爆煙により対戦者は互いの相手を視認する事が出来ない

だが葉月はレイヌが発する気を感じ取っていた

「瑞原・天の剣」葉月の攻撃が煙を裂き炸裂する、その一撃は風を巻き起こし

闘技場に立ち上る煙を四散させた

「くっ」葉月の顔が曇る、視線の先にはシ−ルドを張り無傷で立つレイヌの姿があった

「残念だったわね」余裕を見せるレイヌ

葉月は劣性に立たされていた接近戦を挑もうとすると魔法攻撃で近付く事が出来ず

間合いを取っての奥義に依る攻撃はシ−ルドにより尽く弾かれてしまう

「こうなったら」覚悟を決めた様に低く呟く葉月

精神を再び集中させる、葉月の体が光に包まれる

「馬鹿の一つ覚え?それとも学習能力が無いのかしら?ま・やってみなさいな」

防御に絶対の自信の有るレイヌは余裕ありげに言い放つ

「はーっつ」気合いと共に奥義を放つ葉月、

「ふっ」嘲笑を浮かべシールドを張るレイヌ、だがその表情が驚きに変わる

葉月が一閃を追う様に突っ込んできたのである

「天の剣」先に放った攻撃に重ねるように奥義を放つ二連撃

「ぎゃあーっつ」その威力にシールドは破れレイヌが場外に弾き飛ぶ

「ううっ」しかし葉月も又、闘技場に膝を着く、口元に添えた手から血が滴る

父に「天の剣」伝授の際、禁忌と云われた連続活用

「存分に練られて無い気で放たれた奥義は身体にダメージを与える」

「そして体力・体格で劣る女の身で此の使用は控えよ」と

だが勝ち続けねばならぬ葉月には禁忌といえどそうは言ってられなかったが

負荷は確実に葉月の体を蝕み、戦いで受けたダメージが追い打ちをかける

「1・2・3」レフェリーがリングアウトのカウントを取り始め、10カウントを告げようとした時

「よくも、やってくれたねー」レイヌは鬼の如く形相を歪め煙の中から姿を現した

青い髪が赤く変色し長く伸び葉月を囲む、レイヌの覇気に完全に呑まれ立ち竦む葉月

「のたうち回れー」赤く変色した髪は鞭の様に撓り葉月に伸びて行く

葉月は必死に避けるが四方から伸びる髪を避けきれず、一撃を浴びる

「きゃあーっつ」・「ああーっつ」・「はああーっつ」赤い髪が葉月の体を次々と凪払う

剥き出しの白い肌には赤い筋を刻み、マントや戦闘服が裂けていく

葉月は悲鳴を上げながら赤い髪に繋がれたマリオネットの様に踊りやがて両膝を着いた

葉月の様子に満足した様に歪んだ表情に笑みを浮かべるレイヌ

髪を縮め鞭の様に撓る髪を針の様にすると再び葉月の体へ伸ばして行った

「きゃあーーっつ」絶叫を上げる葉月、針と化した髪は葉月の全身を幾重にも貫ぬく

葉月は倒れる事も出来ず逆に貫いた物によって強制的に立ち上がらされた

「ううっ、ああーっつ」葉月は今までとは違う呻きを上げた

針が貫いた箇所の戦闘服の部分が黒く焦げ、薄い煙を上げる

「どうだい、体の中から焼かれる感想は?苦しいかい」レイヌは続けて言った

「降参何かさせないよ、私の顔に傷をつけた償いは死をもって払って貰うからね」

レイヌは葉月を貫く髪を一本ずつ縮めて行った

「くあああーっつ」強引に抜き取られ葉月は悲鳴をあげる

全て引き抜かれると葉月は闘技場に倒れ低い呻きをあげながら体を疼くませる

その様に追い打ちを掛ける様に再び葉月の背中に赤い針が突き刺さる

「きゃああーーっつ」葉月の悲鳴が闘技場に響く

レイヌは赤く熱を持った髪で葉月の体を幾度となく貫ぬいていった

その度に葉月は悲鳴をあげ闘技場に倒れる

「はあっ・はあっ」息も絶え絶えに葉月は喘ぐ、痛みに目も開ける事も出来ない程に困憊していたが

「ああああーーっつ」絶叫をあげ、手を太股に添えた、そこには瑞原の剣が深々と太股を貫いていた

「こんなもんじゃ、私の気が治まらないけどね」レイヌは剣を引き抜くと傷口を踏み付けた

「やあああーっつ」傷口からは血が溢れ葉月の白い足が赤く染まる

レイヌは青い髪を伸ばし葉月の体を拘束する様に巻き付けた

「死んでお終い」レイヌの髪が炎の如く、赤く染まる

「あああああーっっっっつ」絶叫を上げる葉月、身動き取れない体は爪先立ち、腰を突き上げ悶える

髪の色が青に変わると葉月は突き出した腰を床に沈め苦悶に喘ぐ、顔面に脂汗が滲む

「はっ、はっ、はっ」葉月の呼吸が絶え絶えとなる、目は虚ろとなり生気が抜けていく

「渋といね、未だ息が有るのかい」苛立つレイヌは再び髪の色を変える

葉月の悲鳴が闘技場に響く、その凄惨な風景に観衆は息を飲み込む

葉月の様子に、笑みを浮かべるレイヌが突如異常を来す、

葉月に巻き付いていた髪が自分の意志を持つが如く勝手に葉月の拘束を解き踊りくねる

レイヌの体を皺が急激に刻んでいく

「何がどうしたんだい?」訳も解らないレイヌは叫んだ、その顔は老婆へと変貌する

「?」表情も虚ろな葉月はレイヌの様に顔色を変えた

レイヌの体は急激に干涸らびていき恐怖に歪む顔は表情を無くし、骸と化してやがて崩れた

レイヌの変貌に蹴落とされていたレフエリーが勝ち名乗りを上げた

勝者、瑞原葉月」レフェリーが勝ち名乗りをあげる、コロシアムが喚声に揺れる

「もっと、強くならなきゃ」葉月は呟くとそのまま気を失った




余りにも間が空きすぎた、闘神伝承第参話、未だ続きますので、興味有る方宜しく御願いします
ちなみに次の対戦相手は決まってます
葉月無惨も続きを投稿せねばね
宜しければ、感想聞かせて下さい御願いします


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