Only you −リ・クルス−
<ダイジェスト3>
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ザザーーー……。
ザザーーー……。
プツッ。

ピンポンパンポーン♪

ジョボボボボボ…………。

ミュシャ「ふぇ?麗蘭さん、何をしているんですか?」
麗蘭「おお、ミュシャか。このカップメンとやらは、なんと湯を注ぐと3分でラーメンが出来るのだ」
ミュシャ「うわぁ〜〜〜〜っ、すごいですっ!!」
麗蘭「うむ。そうであろう、そうであろう」(満足げ)
ミュシャ「あのぉ、ところで……」
麗蘭「なんだ?何なりと申せ」
ミュシャ「ラーメンって…………なんですか?」

………………。

ひゅ〜…………。

チャッチャッチャッチャラー♪

巫女姿の少女が、包丁を持ったマスコットとともに、茶をすすっている。

萌木「はぁ…………」
切り裂きくん「あぁ、お茶はうまいなぁ…………」
萌木「よもぎ餅もありますので、どうぞ」
切り裂きくん「あぁ、こりゃどうも」
萌木「…………え?カメラまわってるんですか?」

画面に向けてペコリとお辞儀する少女。

萌木「はじめまして。萌木と申します」
切り裂きくん「あ〜、んなにかしこまらなくてもいいって、どうせ時間は、めいっぱいあるんだからな」
萌木「そうなんですか…………?」
切り裂きくん「だいたい最初が8試合、次が4で今日が2なんだぞ。話すことだって少なくなるに決ま
ってるだろうが」
萌木「…………それもそうですね」
切り裂きくん「ま、ゆっくりやろうや」
萌木「はい。…………それじゃあ恵×ビー3姉妹戦ですね」
切り裂きくん「そう言えば、いつの間にか対戦方法を言わなくなったけど、何でだ?」
萌木「ああ、それなら上の方からのクレームが入りまして、2回戦からはすべてバトル形式に変更され
たそうです」
切り裂きくん「なんで?」
萌木「一応、曲がりなりにも『最強ヒロイン』決定戦だからだそうです」
切り裂きくん「ふ〜ん」(よもぎ餅モグモグ)
萌木「え〜と、それでは試合結果ですけど、ビー3姉妹の勝ち、ですね」
切り裂きくん「へ〜…………?」(お茶を飲みかけで)

ブ〜〜〜〜〜〜ッ!!!

切り裂きくん「ちょ、ちょっとまてぃ。準決勝だぞ、これは!!」
萌木「お茶を吐き出さないでください…………」(ちょっと困っている)
切り裂きくん「あ、わるぃ…………」
萌木「いぇ…………」(テーブルを拭いている)
切り裂きくん「しかし、まさかビー3姉妹が勝ち残るとはなぁ」
萌木「オッズ(賭け率)も1対30と、大幅に恵さん有利だったんですけど」
切り裂きくん「まさか、恵を倒すとはなぁ…………」
萌木「それで、恵ファンによる暴動が再発しました」
切り裂きくん「……………………」
萌木「今回は、雪ファン、来夢ファンも恵さんの応援にまわっていましたので暴動人数は3倍…………」
切り裂きくん「被害も3倍って所か…………」
萌木「いえ、相乗効果で12倍です」
切り裂きくん「〜〜〜〜〜〜〜〜」(地面に突っ伏した)
萌木「…………大丈夫ですか?」
切り裂きくん「あ、ああ。なんとかな…………」
萌木「そうですか。…………ともかく、暴動のせいで、試合時間が大幅に遅れました」
切り裂きくん「遅れたって、どれくらいだ?」
萌木「そうですね…………5時間くらいですか」
切り裂きくん「5時間!?」
萌木「といっても、舞台の修理などの復元は2時間くらいですんだんですが…………」
切り裂きくん「が?」
萌木「待たされた麗蘭選手が激怒して帰ってしまい、その説得に3時間かかりました」
切り裂きくん「…………不戦敗にすればいいじゃねぇか」
萌木「不戦敗に、出来るとおもいますか?」
切り裂きくん「………………………………できないだろうな。あとが怖いし」
萌木「そういうわけで、5時間遅れで萌木×麗蘭戦が開始されました」
切り裂きくん「お、あんたの試合じゃないか」
萌木「そうですね」
切り裂きくん「で、どうなったんだ?」
萌木「負けました」
切り裂きくん「…………あっさりと、まぁ」
萌木「事実ですので…………」
萌木「あっさりこってりと、ぐうの音も言わせないほどに負けました」
切り裂きくん「そ、そうか……………………」
萌木「さっぱりしっぽりと…………」
切り裂きくん「ま、まぁ…………残念だったな。あとは、明日の日程か…………」
萌木「はい…………」

決勝戦

麗蘭×ビー3姉妹

切り裂きくん「しかし、これでビー3姉妹が買った日にゃ、それこそ暴動が起こるぞ」
萌木「未来は誰にもわかりませんが…………」
切り裂きくん「ヤなこと言うなよ…………」
萌木「それでは、これにて本日のダイジェストを終了します」
切り裂きくん「またな〜〜」

画面ブラックアウト

萌木「で…………このモザイクが掛かっているのは何ですか?」
切り裂きくん「あいすだ。放送終了後は、これを食わないといけないんだよ」
萌木「そうなんですか。それでは…………」
(切り裂きくん「ケケケ…………さぁ、悲鳴を上げて、逃げるんだな…………!」)

ザシュッ!!
シギャーーーー…………。
モグモグ…………。

萌木「あ、なかなか美味しいですね」
切り裂きくん「……………………へ?」

ザシュッ!!ザシュッ!!
シギャーーーー…………!!
モグモグ…………。

萌木「このもったりした感覚が、なかなかおつのような…………」
切り裂きくん「………………………………」
萌木「あら、どうなされたんですか?」
切り裂きくん「い、いやー……、何でもないデスヨ」

ダッ!

萌木「あら…………。どうなされたんでしょうか?」

一人、悲鳴を上げる不思議な物体を前に、食事を続ける萌木。
一方、切り裂きくんは建物の影に潜んで、苦い顔をしていた。

切り裂きくん「くそっ、あんなクリーチャーがいたとは…………」
切り裂きくん「こりゃあ、もうあいすは使えないな…………」

ザシュッ!!ザシュッ!!
シギャーーーー…………!!
モグモグ…………。

萌木「はぁ…………、美味しい…………」

切り裂きくんがあいすを使うのを断念した原因を作った少女は、そんなこととはつゆ知らず、幸せそう
な表情であいすを食べ続けていた。


あとがき

あいす、撃沈。
最初は麗蘭に食べさせようと思ったのですが、彼女の場合は、
麗蘭「こんな物、食べれるかっ!」
と激怒して、食わずに立ち去るだろうからという理由で、萌木に決定しました。

そんなわけで、あいすはさようならです。

さて、いよいよ次回は決勝戦で最終回です。
麗蘭が勝つのか、それともビー3姉妹が勝つのか、まだどちらが勝つのかは決めてません。

それでは次回をお楽しみにお待ちください(笑)




<アナザーストーリー03>