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前回のあらすじ 地球崩壊の危機から半年が過ぎ、幼馴染の秋月まゆとラブラブ生活を送っていた魔神勇二だが、突然悪の科学者となった鴉丸羅喉とその怪人たちとまゆとパンピーを守るため戦うはめに。 「タイガージョー! なんとかならないのか!」 「むぅ……初回でいきなり使うとは思わなかったが………手段はある」 きました。これは合体ロボの登場の合図です。ライオンやサメや熊とシロクマ、そして牛とワシが合体して巨大ロボになるのです。 「ではみんな、ピコポンハンマーを手に持って叫べ! 『トラ! トラ! トラ!』と!!!」 「わかった。いくぞ! みんな!」 「承知!」 「はいっ!」 「うんっ!」 「はいですっ!」 「「「トラ! トラ! トラ!」」」 一瞬の遅れもないアンサンブル。ピコピコハンマーがきれいに並び、金髪の女の子の人形が輝き始めます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 「来ませんですねぇ〜」 タイガーブルーことミュシャが空を見上げてつぶやきます。空には夕日が赤々としてカラスが鳴いていました。 「ぎゃっ!」 「うぁっ!」 あっ! とうとう犠牲者が出た模様です。犠牲者は・・・この街在住で中央学園に通っている健一君と博司君のようです。爆風で吹っ飛ばされてしまったところに、運良く10tトラックのダイダロスアタックが!! 健一君と博司君はお星様になりました。 「さて、どうしたものか・・・・・・」 「ここはやっぱりわたし達がオトリになって敵を誰もいないところへ誘いましょうか?」 とやけに楽しそうなタイガーグリーンの美咲。 「来夢・・・じゃなかった。イエロー何か役に立つものはないか?」 他力本願が少々悲しいタイガーレッドは勇二。 「ごめんね、勇二兄ちゃん・・・じゃなかった。えっと・・・レッド。今日は何も持ってきていないの・・・」 しょんぼりするのはタイガーイエロー来夢。 「そうか・・・。でも悲観するな。イエローがいてくれるだけで俺は十分さ」 レッドはそう言いながらイエローの頭をなでてあげます。 「レッド・・・・・・」 マスクの向こうの来夢の頬は朱に染まり、潤む瞳はレッドをみつめます。なんかもう違う世界へランナウェイ!! 「ぐはっ!」 おっと、またしても犠牲者がでました。今度は・・・強姦魔さん(無職)です。うわっ・・・こっちはスプラッタだ。モザイク急げ! 「センパイっ、 早く何とかしないと犠牲者が出てしまいます!」 「くっ・・・どうしたらいいんだ」 もうとっくに出てるんですが、彼らにとって健一君と博司君、強姦魔さん(無職)はアウトオブ眼中のようです。 そこで小さな電子音。 『ふっ・・・待たせたなレッドよ』 「た、タイガージョー!」 勇二達がつけているリストウォッチの液晶盤にタイガージョーが映っていました。 「どうなってるんだ! ロボットなんて出てこないぞ?」 『案ずるな。先ほど基地に戻ったらコンセントを間違えていたのだ』 「何? コンセントだと?」 『そうだ。セ○のロボピッチャーをたしなんでいたことを忘れていた』 「なんだそれは・・・」 『知らんのか? フッ・・・これが世代の壁というものか』 「哀愁に浸るのは後にしてくれ。動力が電源だとやけに現実地味たと思っただけだ。もっとこう未知なエネルギーで動くものかと思ってたんだが・・・」 『ふむ、有るには有るんだが・・・地球に大穴が開くかも知れんぞ?』 「恐ろしい事をサラリと言うな!」 『最初はエコロジーを謳って風力や太陽光の利用も考えたんだが、あまりのエネルギーの微力さで却下した。はっはっは、やはり戦争に綺麗言は通じないのだ』 こりゃまいったね、と水戸黄門のように高らかに笑っています。 「それはもうよい! 肝心のメカはどうしたのだ?」 なんか偉そうなタイガーホワイトは言わなくてもわかる麗蘭。待たされつづけて、いたくご立腹です。 『そうだったな。今度こそ大丈夫だ。さぁもう一度呼んでみるがいい!!』 「・・・わかった。いくぞ! みんな!」 「了解だ!」 「わかりましたっ!」 「いっくよー!」 「もう一度ですっ!」 「「「トラ! トラ! トラ!」」」 〈ぴんぴろりろん♪〉 ・・・ゴゴゴゴゴゴゴゴッ ジョ○ョじゃありませんよ。地面がゆれているのです。 するとなにかがレールに沿って走っている音が聞こえてきます。 「・・・・・・・・・・・・」 『ふっ・・・あまりの感動に声も出んか、勇二よ」 「違う、 なんなんだアレは!!」 『アレとはなんだ。この機体の名は〈中華鉄人 先行者〉だっ!!」 *注意 ここでの先行者は体長約40メートルです。ウルトラマンと同じくらいだと思ってください。 「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」 『なんだその、「うわっ!コイツやっちゃったよ〜」という顔は』 「わかってるのに訊くか?」 『ふむ・・・これだけでは不満というなら、支援メカ「アン○ンマン号」を発進させてもいいぞ?』 何か自慢気です。この調子だと『RX−7○もあるんだがどうだ? 今なら○ャア専用にしておくぞ』と言いかねません。 「・・・もういい。しかし普通、『タイガー』がつくからトラ型ロボが出てくるだろう?」 『色で分けるわけにもいくまい。赤と白、黄はまだしも青、緑は不気味だ。かといって種別で分けるとするなら、ベンガルトラとアムールトラの違いが言えるか勇二よ?』 「・・・・・・くっ。しかしそういうことは中国生まれのホワイトが詳しいはずだ」 彼の頭には『トラ=中国』のようです。はずれではないんですが、まだまだ認識が甘いです。 「何を言うか。それに妾はホワイト。ならばあてがわれる機体はホワイトタイガーであろう?」 フフンと鼻を鳴らし勝ち誇った顔ですが、冷や汗が一筋出ていたのは事実でした。 「・・・・・・わかったトラ型ロボは無理としよう。だがあんな夏休みの工作で何をしろと?」 『心配するな。あのような風体でも最新技術がメラぎょーさん詰め込まれている』 「エセくさい言葉を使うな! 余計に疑問が募るぞ!」 『ええい! 文句ばかりいいおって! いったい何が気に入らんのだ?』 「全部だッ!!」 おっと、とうとう勇二がキレちゃいました。 『・・・むぅ。だがよく見てみろ。最近のロボットのようにゴチャゴチャしていない極限まで洗練されたフォルムを』 「削りすぎだっ!! なんだ あの手は!」 「あれ〜あのロボット、手がマイナスドライバーみたいですよ〜」 「あの足!」 「21エ○ンに出てくるロボットみたい・・・」 「あの顔!」 「ふむ、丸と四角と三角だけで表すとは・・・シンプルイズベストとはよく言ったものだな」 「股間の○○○○!」 「ちょっと小さい?」 「というわけだ・・・・・・ってタイガージョー?」 液晶画面にはタイガジョーは見えませんでした。かわりに地面から破壊音が聞こえます。 「この馬鹿者がぁっっーーーー!!!」 アスファルトをブチ破って現れるタイガージョー! その目は『殺る』気マンマンです。 「がふぅ・・・・・」 勇二今日2回目のダウンです。あと一回でKOを取られてしまいますが、その前に逝ってしまいそうです。 「例えポロっちく見えてもロボはロボ。漢なら一度は乗って悪と戦ってみたいだろ! 否、はずだ! いや違う、戦え!」 地下からここまで身一つでブチ抜いてきたタイガージョーが戦えば手っ取り早いと皆がそう思っているんですが、ボコボコにされた勇二を見るととても言えません。 (・・・意識が薄れて・・・・・・。すまない、まゆ・・・おまえを守ってやることができないとは・・・・・・) 「・・・ん。あ・・・う・・・。ここは・・・?」 気がつけばいつもの公園でした。寝ている身体を起こし、あたりを見回しましたが皆も怪人もけったいなブリキ人形ロボットもいません。 「・・・・・・夢? ・・・ああ、そうだ。あんなことが現実にあるはずものか、夢に決まっている」 よっと、と立ち上がり改めて周りを見てみます。が、人気はなくシンと静まりかえっていました。空は真昼のように明るいです。 「この明るさなら・・・学校か?」 そう考えて学校へ赴こうとしたとき、 「・・・勇二」 呼び止めたのは若人でした。勇二とは同じクラブ仲間で親友です。 「ああ、若人か。他の皆はどうしたんだ? やはり学校か?」 「・・・・・・・・・」 「若人?」 何か様子が変です。トーヘンボクの勇二でもそれくらいわかります。 「勇二・・・」 いつの間に近づいたのか、触れ合うかという距離で潤んだ瞳が勇二を見上げます。頬は紅潮しており、吐く息は熱を帯びています。 「わ、若人?」 「勇二・・・・・・・・・抱いて!」 ズッキューンッ! 心の454カスール弾が勇二を撃ち抜きました! 「冗談は止せっ!!」 「冗談なんかじゃない! 俺は・・・俺は本当におまえのことを愛しているんだ! 瀬戸内海よりも深く!」 微妙な深さですが、まぁ愛してることには変わりありません。 「「待てぃっ!!」」 響きわたる怒号。見れば虎頭とマッスルボディの男が仁王立ちしていました。 「タイガジョー・・・・・・それに鴉丸羅喉!?」 二人の巨漢は無言でズンズンと近づいてきます。若人はドサクサに紛れて勇二に抱きついて『の』の字を勇二の胸に書いてます。 「「さぁ! 私(オレ)を抱くがいいっ!!」」 「やっぱりそっちかよ!」 ここでの三村ツッコミは無力でしかありません。 「ダメだ、勇二のパートナーは俺だけだ! なにせ『薔薇エンド』があるくらいだからな!」 「フ・・・それがどうした(ジョー)」 「我らにはおまえにはないものがある(鴉丸)」 「なんだと? 『愛』以上に何が必要と言うんだ!」 いつのまにか『勇二×若人=愛』になってます。勇二の顔は青を通りこして蒼白です。 「フ、これだからお子様は・・・(鴉丸)」 「教えてやろう。愛より必要なもの・・・(ジョー)」 「「それは『マッスル』だッ!!」」 「な、何ーーーっ!」 「青臭い愛なんぞ・・・(鴉丸)」 「巨大な快楽(マッスル)の前には・・・(ジョー)」 「「一握の塵にすぎんっ!!」」 若人の頭の上には『ガーン』の文字が写植されています。よっぽどショックなんでしょう。 「さぁ勇二よ(ジョー)」 「我らの厚い胸に飛び込んでくるがいい(鴉丸)」「「今ならおまえの激しい責めに20年は耐える保証付だッ!!」」
タイガージョーはフロントバイセップス、鴉丸はリアバイセップスでポゥジングします。暑苦しさも相俟ってそんな保証、丁重にお断りしたいです。 「く・・・それなら俺はSMでもオーケーだ! 縄ムチローソク痛いけど・・・勇二のためならガマンしてみせるっ!」 「ハッ! 笑止。その程度で我らを超えられるとでも? (ジョー)」 「我らには貴様に絶対できない究極奥義がある! (鴉丸)」 「まず勇二が我らのどちらかとドッキング! (ジョー)」 「しかるのち、残った方が勇二とドッキング。または残った方とドッキング! (鴉丸)」 「「名づけて ジェットストリームアタック 〜赤い三連鎖〜 だッ!!」」 なんと丁寧に図解で説明してくれます。若人はとなりで「負けた・・・」とつぶやいていました。 「ちょっと待てぃっ!!」 ようやく我を取り戻した勇二は抗議に出ます。 「「なんだ?」」 「俺は『オンリーユー』という硬派熱血ADV+RPGゲームの主人公のはずだぞ! ・・・それにさっきから誰一人として女性キャラクターが出ないじゃないか!」 「何を言っている(鴉丸)」 「ここは『オンリーユー』という世界ではない(ジョー)」 「何? ならここはどこだ」 「「オンリーマンだッ!」」 「ぶッ!!」 思ってもみなかった展開に勇二はむせてしまいました。 「あァン!!」 「「「「?」」」」 突然の野太い嬌声に勇二たちは声がしたほうを見ます。なんとガラの悪い男二人が白昼堂々と交わっていました。 「はぁはぁ・・・どうだ竹井、梅田よりイイだろ?」 「ああ・・・イイ、最高だ! もっと奥にブチこんでくれよ!」 「はっ! まったく・・・オマエも好きモノだな。最初は『いたいいたい』と泣き叫んでいたクセによっ!今じゃエレクトしまくりだなッ!?」 「ウん! はぁあ! ・・・なんだよぅオレをこうしたのは松枝じゃないかぁ」 「何言ってやがる。嫌なら嫌そうなそぶりの一つでも見せてみろよ? なんなら今すぐ止めてやってもいいんだぜ?」 「そんなこと・・・ないよ。ああ! 頼む、もっとメチャクチャにしてくれ! 梅田を忘れさせてッ!」 「ああ、忘れさせてやる! そらっそらっそらっ!!」 「ああーーーーーーーん!! もっとぉ・・・もっと・・・モア、モア、モアッ〜!!」 男二人は勇二たちを気にも留めずハッスルしています。会話から察するに、何か三角関係があるようですね。 「・・・なあ、これを書いてる奴は大丈夫なのか?」 「うむ。強烈な吐き気と頭痛に耐えて書いているようだ(鴉丸)」 「参考資料はデニス・ロッ○マンの『悪がままに』と侍魂の『ヨシキ特集』のみと聞く(ジョー)」 「あとは想像力で補うしかないから、脳に多大な負担がかかるんだよな(若人)」 「それはさておいて・・・(鴉丸)」 「向こうもガンバっていることだし・・・(ジョー)」 「俺らも楽しむとしようか(若人)」 三対一。圧倒的不利です。勇二は貞操の危機を感じ逃げようとしましたが、運命は残酷です。なんと後ろは壁でした。 そこで画面はいったん真っ白に。続いて椿の花びらが一枚、ハラリ、と舞い落ちました。合掌。 次回予告! 次回オンリーファイブ 『アイツのコックはでかかった』 をお楽しみに! ・・・ウソです。次回オンリーファイブ 『一撃必殺! 中華キャノン!!』をお楽しみに! |