ポロンが行く!第二回



ある午後の話。
ライラが帰ってくるとポロンが昼食の用意をしていた。
「ポロンくんが今日の食事当番?」
「うん」
ポロンは頷く。
ライラは聞いた。
「何をつくってるの?」
「刺身だよ」
「刺身ってジャパンの?」
「うん。新鮮な魚を使うんだ」
「ふーん」
「あと、きれいな澄んだ水が必要なんだ。そうじゃないと、生で食べられない」
「へえ。で、何をつくるの?」
「小さな船をつくってその上に刺身を盛る。それを船盛りって言うんだけど……」
そこで、ポロンは思案に耽る。
そのあと、思いついたように言った。
「そうだ。女体盛りにしよう」
「……え?」
「誰か、裸になって刺身の皿になってくれる人はいるか!」
「ポロンくん……それはちょっと……」
ポロンがライラを睨む。
「忘れたのか?」
「え?」
「僕は、エロゲーの主人公だ!」

 ●〜〜〜●

後日談。

ある日の午後で、魔法ビジョンの特番。
「今日は、パランチョ王国のポロン王子をお招きしました」
「どーも」
「ポロン王子は、即位後、なにか政治的な目標はありますか?」
「ええ。自由都市をはじめ、諸国家と円滑な交流をしたいと思っています」
「そうですか。他には?」
「えーと。そうだ……ハーレムをつくります」
「え?」
「そんなわけで、ゼスにお住まいのマルチナさん。僕の為にカレーをつくってください」
プチッ。
誰かが、魔法ビジョンを消した。