ポロンが行く! 第一回



それは、とある晩餐だった。
ウインディが、こんなことを急に言い出したのだ。
「ねえ、最近見た夢の話しない?」
おいおいAカップのウインディさん。
夢の話は、天気の話と同じぐらい盛り上がらないぜ。
まあ、そんなことはとにかく、ウインディは話し始める。
「この間見た夢なんだけど。
 キャロットがしろうまに乗ってさっそうと駆けてきて、あたしの首にロープを巻いたの。
 そしてそのまま引きずり回されて。
 いや、最悪の夢見だったウゴッ!」

キャロットがニッコリと笑ったまま杖を突き出す。
それが、ウインディの顔面にヒット。
ウインディは、二度と動かなくなりました。
「クク……ククク……」
ライラはツボにはまったのか、一人笑いを続けている。
まあ、それはほっといて。
アリサが話題を振った。
「ねえ。エレーンはどんな夢見る?」
「金の延棒を両手に持った王子様が闘神都市に乗ってあたしを迎えに来る夢」
「……シャルムは?」
「満漢全席」
「……ライラは」
「クク……ククク……」
「ほっといて……アリエッタは?」
「お菓子の夢にょ」
「ふーん。キャロットは?」
「山の夢」
「あ……そう……それで、ポロンくんは?」
ポロンが、待ってましたとばかりに肘をつく。
「湖に行くと、天使の羽根をつけてスクール水着を着たアリエッタが現れたんだ。
 そして、僕に聞いたんだ。
『この金のハンガーと銀のハンガー、ポロンくんが落としたのはどっちにょ?』って。
 だから、僕はアリエッタに聞き返したんだ。
『どっちを選べば、アリエッタはそのハンガーで僕の首を絞めてくれるんだい?』って」


翌日。
ポロンが起きると七通の書置きが残っていた。
書置きにはこう書かれていた。

「さようなら」