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イカ男爵が居なくなり、女の子モンスターにも平和が訪れたと誰もが思っていた。しかし、女の子モンスターを従魔としているレオの戦いは未だ続いていた。
「さあ、レオ。妾の犬として仕えるがよい…」
「いやですよっ」
「レオ、嫌なことがあればハッキリ言いなさい」
エリナが冷たい言葉を投げかけ、へびさんと目を合わす。しかし、肩についているへびがレオを睨む。
「あの…へびさん」
「なんじゃ?」
「そのへびさんをどかしてもえると嬉しいのですか」
レオがへびを指差すと、雷を染み込ませた牙がレオの手の平に噛み付く。
「レオっ」
その様子を眺めていたエリナがレオの前に立ち、へびさんを睨む。
「ワタクシのレオに何をしますの」
「そのセリフ…聞き捨てならんな」
本気モードになったへびさんに戦いを好むように、へびもエリナに牙を見せ、へびさんがエリナの身体を一瞥してある忌々しい記憶を呼び起こす。
「今度はレオの前で醜態を晒すか」
たぶん初めてへびさんを見かけた時の事を言っているのだろう。しかし、レオは偶然にもあの居場所に出くわしており、レオの顔が赤くなる。
「レオっ、貴方なんか、いやらしいことを想像しましたわね」
「いや…思い出しただけで…」
「思い出したっ?!って、レオ、まさかっ…」
素直な子ほど生傷がたえない。そんな言葉をバニラの態度を見て、比較的発言には歯に絹を着せて発言していたつもりだった。しかし、エリナから怒りのオーラがみなぎる。
「エリナっ。あれは偶然だし、すぐに目を逸らしたし」
「妾みたいな揺れる肉つきをしていない小娘など見てもつまらんからな」
胸を突き上げて自分の豊満な胸を自慢げに見せると、レオの視線もへびさんの胸にいっていた。
「こら、レオ、どこを見てますの?!」
「う、ううん…何も」
(確かにエリナとへびさんの胸を比べたら月とすっぽんだ…っていうか、へびさん、薄着すきだよ)
顔を赤めて二人の身体を見比べるレオに、サワーが室内にも関わらず、ほうきに乗ってレオの前に姿を現す。
「レオ君って小柄が好きなの?それとも大柄」
「え?…どういう意味」
オブラートに包んでいったサワーの言葉に気づかず、サワーがわざとらしく顔を赤める。
「女の子にそんな事を言わすなんて…レオ君のエッチ…」
うつむいた瞳に事前に仕込んでおいた目薬が流れてきて、レオがサワーを必死に慰めるレオの顔はサワーの楽しませ、さらに演技を続ける。
「レオ君はやっぱりあのイカと一緒なのねっ!!…レオ君は私にぴーしたり、ぴーして、ぴーさせるつもりなのね」
泣きながら放送禁止用語を口にしていく。しかし、転生とか何らかの形で複数の女性を抱いてきて、そんな言葉にもう動じず、サワーが知っていることに疑問が浮かぶ。
「…サワーって、何でそんな知識があるの?」
「うっ…。(ちっ、勘が鋭くなってきたな。レオ)」
恥らうレオの姿を見たくて言った言葉にピンチを招く。
「正体をばらしたらどうなん?」
「…ばらすか」
覚悟を決めてサワーはレオに本当の事を言う。
「レオ君…」
「何?」
深刻そうな顔をするサワーに対してレオは落ち着いており、サワーがにゃごにゃご先生を持ち上げる。
「実は、にゃごにゃご先生はエロオヤジなの…だから、私に課外授業として、ぴーを見せたり、ぴーを見せろとか毎日毎日…」
「ちょっ?!なにいっとるねん、サワー?!って、ボンもそんな冷たい目でみんでー」
「にゃごにゃご先生って…」
「だから、ちがうって…もうかんにんしてぇなー」
必死の弁解の横でサワーは心で笑い、レオに本題に戻る。
「レオ君は胸があるほうが好きなの?…私、あんまりないからレオ君にぴーとかできないから」
「…それもにゃごにゃご先生に教えられたの?」
「ちがう。ボン。ちがうんや、サワーは、サワーはーー」
何かを言うとするにゃにゃご先生にサワーから黒いオーラが発生し、にゃごにゃご先生に放たれる。
「黒色破壊光線っ!!」
「堪忍してぇぇぇーーー」
星の彼方に吹き飛ばされたにゃごにゃご先生に、レオがサワーに今の謎の力に聞こうとする。しかし、エリナとへびさんが割り込んでくる。
「で、レオはどっちが好みなんじゃ?」
「そうですわ。この際、レオのタイプを聞かせてくださる?」
「え…えっと…」
多くの従魔からレオを自分のものにするためには本人から好きなタイプを聞くのが一番だった。しかし、いつもはぐらされ答えてくれなかった。今日という今日は答えさせようとすると、壁からコンテが姿を現す。
「レオを虐めないでください…」
「なんじゃ。コンテ。そなたも気になるから姿を現したんじゃろ?!」
「何をですか?」
何も知らないコンテにエリナが説明すると、コンテは沈黙して顔を赤める。
「レオの好きなタイプですか…」
「コンテは知っているの?」
サワーがさりげなく聞くとコンテがレオと視線を合わし、二人が顔を赤める。
「ねぇ…二人って従魔と主人の関係だよね?」
サワーの言葉に二人が言葉を詰まらせて、さらに顔を赤める。
「レオ…」
「えっと従魔以下…恋人以上?…」
「えっと…非常に言いにくいのですが、レオは何だか私みたいな女性が好みで…あ…みなさんの殺気が…」
「逃げよう。コンテっ」
レオがコンテの手を掴む。
「あっ…」
めずらしくリードしてくれたレオに顔を赤めるコンテ。後ろから追ってくるへびさんとエリナに申し訳ないと思うが、レオと一緒にいたいためにコンテはレオと共に愛の逃避行へと走り出した。


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