「恋歌」

作 二次元人間



悪魔に魂を売って堕ちて行く
そんな俺にどうか罰を与えてください
お願いです 神様

 俺の隣には、今遼子さんが寝ている。幸せそうな寝顔だ。
もう何度目になるだろう。
沙由香に嘘をついて二人きりになるのは。

「遼子さん・・・愛してるよ・・・」

俺はそっと彼女にキスをした。






 「沙由香。ちょっと用事があるんだ。今日は帰らない」

最低の人間。最悪の男。
一番大切なものを裏切っても、俺はあなたに逢いたい。

「遼子さんの所に行くんでしょ?知ってるよそんなの・・・
恭ちゃん、嘘下手だから・・・」
「沙由香。ごめん・・・・」
「いいよ、謝らなくても。私達が無理言ってたんだから。
ごめんね・・・ごめんね、恭ちゃん。
今まで、好きでもないのにあんな事させちゃって。
ごめん・・・ごめんね・・・・・・」

どうして泣く。どうして謝る。
俺が悪いのに、俺が傷つけたのに、どうして・・・

    ー俺ハ、オマエニ殺サレテモショウガナイノニー






 「マドカ・・・俺。遼子さんを愛してるんだ。
でも、同じくらい沙由香が大切なんだ・・・・」
「最低ですね」

悪魔に魂を売って堕ちて行く
そんな俺にどうか罰を与えてください
お願いです 神様




 「恭平君。実はね、私・・・」
「言わなくてもいいですよ。知っていましたから」
「それでもいいの?」
「一つだけ聞いていいんですか。あなたは、俺が愛して
俺を愛してくれる『霧谷遼子』なんですか?
それとも、ダイラストの将『ミストレーヌ』なんですか?」
「『遼子』でいるのはあなたの前だけよ。
そして、私が本当の私でいられるのもあなたの前だけよ・・・」





 あなたは戦うと言った。だから俺はあなたを守ると言った。

「やっぱり、戦うんですね」
「ごめんなさい。
でも、ここで逃げたら私は豚以下の存在になってしまうわ」
「なら、俺が守ります」
「ありがとう。恭平君」





 俺は、約束を守る。あなたを守って俺は・・・

「ごめんなさい」
「り・・遼子さん・・・」

そのコーヒーには睡眠薬が入っていた。
朦朧とし、薄れ行く意識。霞む視界。
ただの重荷と化した体を引きずらせる。
あと10p
   5p
   2cm
届いた。
果物ナイフを片足に突き刺し、抉る。
悲鳴をあげ立ち上がる。

「遼子さん・・・」

一番愛しい人

「沙由香・・・」

一番大切な人

偶然近くにスクーターがあった。配線をちょっといじって動かす。

「俺が守る・・・死なせやしない・・・」





 戦いは続く。二人は戦い続ける。
ミストレーヌとエスカレイヤー
遼子と沙由香
二人の女

「これで止めだあああああああっ!!」

エスカレイヤーのパルセイバーがミストレーヌを貫くかに見えた。
でも・・・・

「う・・・・嘘・・・恭ちゃん・・・・」
「恭平君・・・・?」


悪魔に魂を売って堕ちて行く
そんな俺にどうか罰を与えてください
お願いです 神様


 パルセイバーは、ミストレーヌの体ではなく恭平の体を貫いた。

「嘘・・・どうして・・・なんで・・・恭ちゃん!!」

血吐いた。赤くてどす黒い血。

「り・・遼子さ・・・ん。もう・・・戦かわ・・・ないで。
あなたの・・・手は・・・人・・を傷つ・・・ける・・為の手・じゃない・・
血で・・・汚れて・・・いい手・・でもない・・・」

その手を握る。綺麗な手、暖かい手。

「人を・・・人・・・を救う・・た・・めの・・・手・・だから」
 
泣かないで・・・その顔に涙は似合わない
もう、あなたの涙を拭うことは俺にはできない
だから、もう泣かないで
これは約束だから
守ると約束したから

「ごめん・・・沙由香・・・ごめん・・・ごめん・・・ごめんよ・・・」

今までさんざん苦しめてきた。
だから俺は、沙由香に殺されて当然
だから、沙由香は何も悪くない
悪いのは俺だから

「りょうこ・・・さん」

一番愛しい人

「さ・・・ゆ・・か・・」

一番大切な人

「さよなら・・・ごめんなさい・・・・ありがとう・・・」
「恭平君?・・恭平君?・・恭平?恭平ーーーー!」

その体は冷たくなって
あなたの声でも、あなたのくちづけでも目覚めない
それが報い
当然の報い





「どうして・・・わかんない・・・わからないよ・・・どうして恭ちゃん」
「それが恭平さんの望みだからですよ」
「マドカ・・・?」
「一番愛しい遼子さんを守り、
一番大切な沙由香さん。あなたに殺される。
それが恭平さんの望みだからですよ」
「そんな・・・」
「本当に最低な人ですね。あなたは。恭平さん・・・」


        ー恋歌・完ー




後書き
 二次元人間です。意外と恭平×遼子がないので、
書いてみました。鬱ですね、激しく鬱ですね。
できれば感想ください。泣いて喜びます。

スペシャルサンクス
アリスソフトのスタッフの皆さん
エスカレイヤーを愛する全てのみなさん
特に
 ひたすらまぢめさん
 ケーン・ワカバマークさん
 naoyukiさん
 すけさん。
迷惑じゃなかったら、俺のスペシャルサンクス受け取ってください。