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第八章

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 「うわっ……うわわわわわわわわあっ!!!!」
 
 シンデレラは叫ぶと、王子を突き飛ばして逃げ出した。
 貴婦人をかきわけ、給仕に体当たりして、ひたすら出口へと走る。
 
 「いやだっ、
  いやだっ、
  いやだああああああああああああああああああっっ!!!」
  
 絶叫しながら、階段を駆け下りる。
 ガラスの靴が脱げたが、構わず走った。
 その時、シンデレラの足下に、火花が散った。


  ズドドドドドッ!!!

 
 「ぎゃっ!」
 
 機関銃の着弾で、足下の大理石が砕ける。
 恐怖に硬直したシンデレラの前に、緑髪の少女が現れた。
 
 「どこへ行こうというのです。
  王子の求婚を、無視するとは、良い度胸ですね」

 「ま、マドカっ!
  お前ら、オレをはめやがったな?」
  
 マドカは平然と返答した。
 
 「ハメたのは、あなたのほうでしょう」

 「そのハメたじゃないぃぃっ!!」


 じだんだ踏むシンデレラに、マドカは機関銃の銃口を向けた。

 「とにかく、あなたの望み通りになったのです。
  文句を言われる筋合いは、ありません」

 それに、とマドカは付け加えた。

 「約束もしてありますし」
 「なに?」
 
 不審がるシンデレラの前で、マドカは音声を再生した。

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 『ありがとさん。
  今度会うときは、オレは一国の妃だ。
  その時は、今日の恩を返してやるぜ』
  
 『ホント?
  絶対だよ』 

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 「……さあ、わたしたちに、恩を返してください」
 
 銃口を向けながら脅迫するマドカに、シンデレラは哀願した。
 
 「たのむっ、見逃して」
 
 「だめです。
  この国の安全が最優先です。
  そのために、あなたの人生、犠牲にさせて頂きます」

 「ろ……ろぼっと3原則は?」
 
 「そんな下種なもの」
 
  マドカは、ふっ、と失笑した。
 
 「最初から、ついておりません」
 
 「あああああああああああ」
 
  シンデレラは絶望の叫びをあげた。
  
 「恭ちゃ〜〜〜ん」
 
  ガラスの靴をふりながら、沙由香が追いついてきた。
  シンデレラは、がくりと、床に手をついた。
 
 「お…………
  オレの……人生……
  終わ……………った……………」


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