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第五章

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 「フラックスプロージョン!
  ビート・チェンジ!!」
  
 
 沙由香の呪文と共に、シンデレラの体が金色の光に包まれた。

 「くっ」
 
 体の奥からわき起こってくる、むずがゆいような、じんじんするような、まるで何かが生まれ出るような感触に、シンデレラの躰が振動する。
 胸の奥が揺れ、肩が揺れ、頭を振り乱す。
 
 思わず押さえた胸の中心から、桃色の光が漏れだした。
 
 「ああっ」
 
 シンデレラは、悲鳴をあげた。
 
 「ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああーーーーーーーーーっ!!!」
 
 
 悲鳴と共に、シンデレラのみすぼらしいメイド服が破れ、平板な胸板が現れた。
 鴇色の乳首が揺れもせずあらわになると、次にロングスカートが弾け飛んだ。
 
 その下のショーツも引きちぎられるように失せ、十代のぷりりと引き締まった尻があらわになった。
 尻えくぼが、外気にさらされる。
 
 薄いすね毛を惜しげもなくさらけ出しながら、シンデレラはくるくると回転し、空中高く舞い上がった。
 
 一瞬、その動きが止まると、シンデレラの体は、激しい白光につつまれた。
 
 全裸の肌を、光がおおった。
 
 
 「…………」


 紅い戦闘服に身を包んだシンデレラが、ゆっくりと地上に舞い降りてきた。
 沙由香は拍手した。
 
 「大成功〜〜〜♪」
 
 シンデレラは、無言で沙由香の頭をしばいた。

  ぺちっ。
 
 「いたっ。
  ……恭ちゃん、なに怒ってるのよ」

 「怒らいでかっ!」
 
 シンデレラは、両手を広げて、紅い戦闘服を示した。
 ひざ上のミニがまぶしい。
 魅力的な太股が、すれすれまであらわになっていた。
 
 「舞踏会に、こんな格好でいく奴がいるかっ!」
 「でもでも、ちゃんとパルシオンもついてるから」

 「いらんわっ!」
 「うう……」
 
 涙目になった沙由香に、シンデレラは要求した。
 
 「いいか、ふつーーーーーでいいんだ。
  ふつーーーーの、ドレスでな」
  
 「わかったわよぅ」
 
 頬を膨らませながら、沙由香は別の呪文を唱えた。
 たちまち、シンデレラの姿が、貴婦人の衣装に包まれる。
 靴は、なぜかガラスだった。
 
 「よしっ!」
 
 ガッツポーズをとったシンデレラに、マドカが注意した。
 
 「気をつけてください。
  沙由香さんの魔法は、夜の12時を過ぎると解けてしまいます。
  一発決めるなら、その前に。」
  
 シンデレラは、ぐっ、と親指を出した。
 
 「おう、まかせとけ
  王子のハートは、オレがゲットだぜ!」
  
 根拠のない自信に、沙由香が微笑んだ。
 
 「そうだね……恭ちゃんなら、できるよ、きっと」

 沙由香の激励に、シンデレラは微笑んだ。
 
 「ありがとさん。
  今度会うときは、オレは一国の妃だ。
  その時は、今日の恩を返してやるぜ」
  
 「ホント?
  絶対だよ」
  
 二人は指切りをして笑いあった。
 
 「さて。」
 
 シンデレラは、かぼちゃの馬車に乗った。
 
 「まってろよ、王子さんよ」
 
 かぼちゃの馬車は、未来に向けて駆けた。 


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