| 前へ | 次へ |
「フラックスプロージョン!
ビート・チェンジ!!」
沙由香の呪文と共に、シンデレラの体が金色の光に包まれた。「くっ」
体の奥からわき起こってくる、むずがゆいような、じんじんするような、まるで何かが生まれ出るような感触に、シンデレラの躰が振動する。
胸の奥が揺れ、肩が揺れ、頭を振り乱す。
思わず押さえた胸の中心から、桃色の光が漏れだした。
「ああっ」
シンデレラは、悲鳴をあげた。
「ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああーーーーーーーーーっ!!!」
悲鳴と共に、シンデレラのみすぼらしいメイド服が破れ、平板な胸板が現れた。
鴇色の乳首が揺れもせずあらわになると、次にロングスカートが弾け飛んだ。
その下のショーツも引きちぎられるように失せ、十代のぷりりと引き締まった尻があらわになった。
尻えくぼが、外気にさらされる。
薄いすね毛を惜しげもなくさらけ出しながら、シンデレラはくるくると回転し、空中高く舞い上がった。
一瞬、その動きが止まると、シンデレラの体は、激しい白光につつまれた。
全裸の肌を、光がおおった。
「…………」
紅い戦闘服に身を包んだシンデレラが、ゆっくりと地上に舞い降りてきた。
沙由香は拍手した。
「大成功〜〜〜♪」
シンデレラは、無言で沙由香の頭をしばいた。ぺちっ。
「いたっ。
……恭ちゃん、なに怒ってるのよ」「怒らいでかっ!」
シンデレラは、両手を広げて、紅い戦闘服を示した。
ひざ上のミニがまぶしい。
魅力的な太股が、すれすれまであらわになっていた。
「舞踏会に、こんな格好でいく奴がいるかっ!」
「でもでも、ちゃんとパルシオンもついてるから」「いらんわっ!」
「うう……」
涙目になった沙由香に、シンデレラは要求した。
「いいか、ふつーーーーーでいいんだ。
ふつーーーーの、ドレスでな」
「わかったわよぅ」
頬を膨らませながら、沙由香は別の呪文を唱えた。
たちまち、シンデレラの姿が、貴婦人の衣装に包まれる。
靴は、なぜかガラスだった。
「よしっ!」
ガッツポーズをとったシンデレラに、マドカが注意した。
「気をつけてください。
沙由香さんの魔法は、夜の12時を過ぎると解けてしまいます。
一発決めるなら、その前に。」
シンデレラは、ぐっ、と親指を出した。
「おう、まかせとけ
王子のハートは、オレがゲットだぜ!」
根拠のない自信に、沙由香が微笑んだ。
「そうだね……恭ちゃんなら、できるよ、きっと」沙由香の激励に、シンデレラは微笑んだ。
「ありがとさん。
今度会うときは、オレは一国の妃だ。
その時は、今日の恩を返してやるぜ」
「ホント?
絶対だよ」
二人は指切りをして笑いあった。
「さて。」
シンデレラは、かぼちゃの馬車に乗った。
「まってろよ、王子さんよ」
かぼちゃの馬車は、未来に向けて駆けた。
| 前へ | 次へ |