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屋根裏部屋。
ほうほうの体で逃げ出したシンデレラは、体中の発熱と、それに伴う発汗、
そして忍び寄る悪寒に、体をふるわせていた。がちがちがちがち。
すきま風が、シンデレラの体力を、容赦なく奪っていく。
寝具もない部屋で、シンデレラは新聞紙にくるまって震えていた。
明らかに病気の兆候を示していたが、栄養のない体は、抵抗力がなかった。
「こ……このままでは……
オレは……死ぬ」
絶望的なつぶやきをもらした時。
自らをつつむ新聞の記事が目に入った。
『王子の花嫁選び!』
「……なんだって?」
シンデレラは、月明かりで新聞を読んだ。
そこには、今夜、王子の妃を選ぶための舞踏会が催されるとあった。
王子にみそめられれば、一国の妃となれるらしかった。
「一国の妃……
そうなれば、こんな生活から脱出できる……」
つぶやいたシンデレラは、がっくりとうなだれた。
「ははは……
招待状もない、馬車もない。
なにより、舞踏会に着ていくドレスすら一枚もない」
ため息をついた。
「あいつら……あのばばあと鬼のような義姉が着飾ってたのは、
こういうことか……」
ベッドに身を投げ出した。
顔を覆った手の間から、つっ、と涙がこぼれ落ちた。
「親父が……親父があんなばばあに、たらし込まれなきゃ……
お袋さえ、生きててくれたなら……」
「くそっ、素材の良さには、自信があるのに」
ひねくれて、星をにらんだシンデレラの前に、ぬっと顔が突き出された。
「ばあっ!!!」「うわわわわわわっっっっ!!!」
驚き、あわてるシンデレラを見て、フードの女はけらけらと笑った。
「あはははっ、びっくりした? ねえ、びっくりした?」
「びっくりした、じゃねぇっ!!」
ぜいぜいと荒い息をつきながら、シンデレラは叫んだ。
「恭ちゃん、そんなに、怒らなくても……」
不満そうに口を尖らせる女に、シンデレラは尋ねた。
「お前、誰?」
「えっ?
シンデレラときたら、魔法使いのおばあさんは基本でしょ?」
「おばあさんって、お前、どう見ても10代……」「あ、そっか、恭ちゃんは覚えてないんだ……」
うんうんと肯くと、フードの女は説明した。
「あたしは、魔法使いの沙由香。
恭ちゃんを、舞踏会につれていってあげるために、来たんだよ。
それで……」
「わたしが、助手のマドカです」
シンデレラの背後から、緑の髪の少女が会話に加わった。
シンデレラは、うさんくさそうに二人を見た。
「舞踏会って……
どうやって? いっとくが、見ての通り、オレは何にももってないぞ」
「それは、もちろん、魔法を使うんだよ」
沙由香が得意げに胸をはった。
巨乳がぶるんと揺れる。
「魔法? お前が?」
「あ、信じてない?
これでも、地球で一番の魔法使いなんだよ、あたしは」「へぇぇ」
シンデレラは、全身の痛みに朦朧となりながら、考えた。
これが嘘でも、自分に失うものはない。
もし万が一、本当だったら、自分の人生に逆転の機会が来たも同然だと。
「よしっ!」
シンデレラは気合いを入れた。
「なにがなんだかわからんが、わかったっ。
さ、やってくれ、今すぐやってくれ。
城の舞踏会は、あと4時間位で始まるんだからな」
ずずい、と迫るシンデレラに、沙由香は困ったような顔を向けた。
たちまち、シンデレラが疑惑の視線を向ける。
「なんだ? やっぱりガセなのか?」
「い、いや、そうじゃなくて……」
そのとき、助手のマドカが会話に割り込んだ。
「わたしから説明しましょう。
今、沙由香さんの魔法エネルギーは、枯渇しているのです」
「は?」
「魔法をかけるには、エネルギーを補給する必要があるのです」
シンデレラは、なんだ、という顔をした。
「だったら、早いとこ、エネルギーを充填すればいいだろ」
「ご協力、いただけますか?」
「おう」
気前よく返事したシンデレラは、沙由香がもぞもぞと服を脱ぎ出すのをみて、仰天した。
「ちょっとまて。
なんで服を脱ぐ必要がある?」
「え、だって恭ちゃん、協力してくれるって……」
「なに?」
恭平の疑問に、マドカが解答を与えた。
「沙由香さんのエネルギーは、性的興奮によって補充できるのです」
「は?」
「つまり、Hすることによって、魔法が使えるようになるのです」
「まて……まて。
なんだ、その無茶苦茶な設定は。
しかも、なんかどっかで聞いたような気がするぞ?」
「そんなことはどうでもよろしいのです。
Hするのですか?
しないのですか?」
うーん、と悩むシンデレラの脳裏に、高笑いをする継母と3人の義姉の姿がよぎった。
「やる!」
力強く宣言したシンデレラの服を、マドカが手際よく剥いでいく。
「お、おい」
「さ、遠慮なく、沙由香さんのいやらしい躰に、あなたの劣情を叩きつけてください」
ベッドで沙由香が微笑んだ。
「恭ちゃん……きて」
ごくりと唾を飲み込んだシンデレラの全身が、ぴしぴしと鳴った。
無数の打撲傷が、シンデレラの体を責めさいなんだ。
『体がもつかな……』
ボリュームたっぷりの沙由香の躰を見て、シンデレラは不安になった。
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