DiaboLiQuE.(Y氏バージョン 途中でゴメンネ)
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人間とは、中間的な存在だった。人間は、絶対的な支配の中で隠れて生きていた。
人間は植物を取り、動物を殺し、それを食べて生きているのだ。そしてその人間を
殺しているものがいた。人間は殺す生き物であると同時に殺される生き物でもあるのだ。

人間には、力が無く、命も短く、自然を破壊し、生物の中で最も消費の激しい生物だった。
そこで人間が創り出した新たな生命体エンジェリカだ。細胞を遺伝子レベルで操作し、
新陳代謝を最高に上げ、自己再生力にもたけ、死なない最高の細胞を作り上げたのである。それの名は神の側近天使からきた名だ。それは限られた人間に投与したのだ。
人間より圧倒的な力、衰えることが無く、食べ物も睡眠も必要としない完璧な生物、
永遠に生き何百年という年月の中から知恵を得てきた最高の1番神に近い生き物なのだ。
しかし、容姿こそ同じものの自分達より圧倒的に劣っている人間を見下し始め、
エンジェリカは人間を滅ぼし自分達の世界を創ろうと考えた。
見てわかるように地球を破壊に導く者は人間の他にいないのだから・・・
まず各地でエンジェリカ達は人間の知恵である科学、コンピューターの破壊をしだした。
エンジェリカは自分の仕事を適格にこなし、半年もしないうちにコンピューターは姿を消していった。人間も無抵抗のままやられるわけも無く幾度となく抵抗したがエンジェリカの知恵は遥かに人間を上回り人間の抵抗は、無に等しかった。人間は逆らうことも許されず、人間の力ではどうしようもなかった。
そこで人間は仕方なくエンジェリカに敗北を申し入れたのである。
自分たちの作ったエンジェリカ、悪くても植民地化、奴隷化だと思っていた。
が、甘かった。エンジェリカは人間の撲滅を宣言し人間を惨殺し始めたのだ。人間は逃げ惑い大半が殺され運良く生き延びた人間が隠れて暮らしていたのである。


それから数百年、生き延びた人間は知識を持つことは許されず、地球には自然が戻り、
畑などを作りひっそりと生きていた。人間は小さな村を所々に作るようになり、
デアボリカから隠れて暮らしていた。
人々の伝説の中で天使である「エンジェリカ」から、悪魔、残忍な物と言う意味の
「デアボリカ」と呼び方が変わっていった。
悪魔デアボリカは人間を動物か獣のように考え、今日になり人間の撲滅はなくなったものの気が向いたときに町にきて、人間を殺し、性処理の道具にしていく。
人間はデアボリカの玩具でしかなかった・・・。


デアボリカにも区別がある。人間との混合の強いミソ・デミデアボリカ、
デアボリカの血統はミソデアボリカは30%位、デミデアボリカは50%位、
デアボリカの血の強い24デアボリカはデアボリカの比率が高く24人しか確認されていない。24デアボリカは80%位で区別されている
そして、100%デアボリカの力を持ちデアボリカの中でも全生物の頂点に君臨している。
正真証明の純潔のデアボリカ、それがロードデアボリカなのである。
ロードデアボリカは5人だけで光、火、地、風、闇のそれぞれの特別な力をもっていた。
そんなデアボリカに支配された世界で人間はひっそり隠れて生き延びていた。


そんな中1つだけ生物にはあってデアボリカには無いものがあった。それは繁殖機能、
子孫を残せないのである。
人間の混合の強いミソ・デミデアボリカには繁殖機能があるが人間との子はあまり見ない。
デアボリカは子孫を残すことができないそこで人間を飼うという事を始めたが、
自分達より急速に老いてしまうため、デアボリカ達は嫌がった。
そこで、考えられたの物がデアボリカの力を少しだけ生き物に与え、その主人の命令を
絶対に聞く絶対従者 凶(マガキ)を創る遺伝子を全てのデアボリカに投与した。
しかし、デアボリカの力の弱いミノ・デミデアボリカにはできず、24デアボリカ、
ロードデアボリカにしかその力は使えなかった。
それは儀式というちょうど吸血鬼の様なカッコだった。その儀式によってできた凶は、
力と知恵をつけた主人に絶対服従の凶ができるのだ。凶の証に目が黄色く変色し、
デアボリカの様に永遠の命、力を手にいれる代わりに主人のデアボリカに永遠に仕えなければならないのだ。そしてもう一つ、儀式を通さずに出来る凶、デアボリカの爪が心臓か頭部に深く突き刺さると出来るモンスター。デアボリカの遊びで創られた凶があった。
この凶には力があるが知恵が無い、破壊の限りを尽くすモンスターを創りだし姿は醜い
怪物が出来るのだ。そんな世界で人間は生かされていた。










ある時ある事件が起こった。ロードデアボリカの中でも1,2位を争う闇のデアボリカ
アズライトが死にかけた少女を助けたのだ。少女は幼くデアボリカの存在を知らなかった。
少女はアズライトの元で元気を取り戻していった。彼女の名は、レティシア、
金髪の似合う綺麗な髪をした少女に成長していた。
そんなある時、事件が起こった。
知恵の無いモンスター、儀式でなく作られた凶がレティシアに致死のケガを負わしたのだ。
デアボリカなら3日も寝ていれば完治するケガだが死ぬことの無いデアボリカのアズライトには衝撃だった。死を、意識する。デアボリカにとって初めての体験だった。
アズライトはレティシアと別れたくなかった。自分がレティシアを愛してしまっていることに気がついていた。そこでデアボリカの力、凶として自分の側にいてほしいと思った。
しかし、凶にしてしまうということはレティシアは、誤を沸かしたり、きぶったりする
感情的なレティシアでなくなってしまう。言うことを全て聞くただの人形になってしまう。
それでもアズライトは、レティシアと共にいたかったのだ。
自分のデアボリカの力をありったけレティシアにつぎ込むためレティシアにキバを向こうとした。アズライトはふとあることを思い出しレティシアを抱いてその場へ向かった。
それはアズライトの城の近くの花畑だった。レティシアの好きな菜の花畑で儀式をしようとしたのである。
そしてアズライトは、もう1度デアボリカの力を振り絞りレティシアの
首もとへ口づけをし、儀式を始めた。アズライトからデアボリカの力がレティシアに注ぎ込まれレティシアは大きくのけぞった。
儀式ももう終わるという頃、儀式に集中していたせいか周りの気配に気がつかなかった。
アズライトとレティシアは多くの農具を手に持った人間に囲まれていた。
人間は儀式ではなく創られた異型をした凶を檻に入れ、今解き放なたれるところであった。人間は凶の力を借りてデアボリカを弱らせてから皆で倒そうと考えたのだろう。
儀式を通さず創られた凶は、人間もデアボリカも関係なく襲おうとする。
しかし、デアボリカの怒りには本能的に恐れをなして逃げて行くことが多かった。
しかし、アズライトはレティシアに力を与えて力が無かったせいか凶は、アズライトに突進してきた。そして、儀式の途中のアズライトに激突しアズライトは裕に5mは弾き飛ばされ儀式を途中で中断されてしまった。
アズライトはすぐさま起き上がりレティシアのほうを見た。今まで儀式が中断されたことなど一度も無かったのだ。すぐ駆け寄ろうとしたが、放たれた3匹の凶が行く手を阻み、レティシアに近づけなかった。レティシアはまだ意識が無く菜の花の中に横たわっている。
アズライトは心配と混乱の中で怒り、目にも見えぬ速さで凶達に突進し、横を通り過ぎた瞬間3匹の凶は八つ裂きになっていた。人間がポカンと見ている中、アズライトはレティシアに寄り添い意識は無いものの生きているのを確認するとレティシアを抱きしめた。
一瞬の安心の後、アズライトは激しい怒りに襲われた。
その怒りは、あっけにとられている人間たちに向けられた。
アズライトは、そこにいた人間を、逃げ惑う人間を、八つ裂きにし、胴体を引きちぎり、頭を握りつぶした。そして、そこにいた生き物の全ての命を絶ったとき我に返り、
レティシアに寄り添おうとした。が、しかし、レティシアの姿はどこにも無く、たくさんの死体の中でアズライトが、赤く染まった、レティシアの大好きな菜の花畑の中で、一人膝を落とし、アズライトの叫び声だけが周りの草木を震えさせていた。


レティシアは一人、力の限りに走り続け、岩が崩れた洞窟で一人震えていた。
アズライトが近づき抱きしめたすぐ後、レティシアは意識を取り戻し、
アズライトの温もりを確かめようとして目を開けた。レティシアは見てしまったのである。
アズライトがものすごい形相で周りを囲んで逃げ惑う人々を殺しているのを。
レティシアは何が起こったのかわから無いが体が震え勝手に走り出していたのだ。
レティシアは混乱の中、ケガと走り続けたせいで五日間寝たままだった。
次にレティシアが起きたの時には日が顔を射しており、キズも完治していた。
しかし、大好きなアズライトが、いつもやさしいアズライトが、ものすごい形相で叫び、
逃げ惑う人々を殺しているあの映像は、忘れることが出来なかった。
レティシアは立ち上がりトボトボとあても無く歩き出した。歩き続けて三日経ったある日、
レティシアは遠くに村があるのを見つけた。レティシアはそこを目指したがそこまでは、
ゆうに、50qはあった。半日かけて歩いてきたレティシアを人々はやさしく出迎えてくれた。そこでおばさんが「お腹が空いたでしょう?いま、熱いスープをあげましょう。」
と声をかけてくれた。
そこで初めて自分は三日間も歩き続けたのにお腹が空いていないことに気づいた。
村の人々はやさしくお金の無いレティシアを泊めて、食事まで出してくれた。
レティシアはにこやかにお礼を言い。お言葉に甘えた。
しかし、レティシアは食べることは出来るがお腹は空いておらず。夜になっても眠くなることなく、一晩中アズライトのことを考えていた。
朝になり村の中心のほうで人々の叫び声が響いてきた。レティシアは村の中心に急いだ。
そこでレティシアが見たものは、異形の体をした凶だった。レティシアは始め臆したが、
村の男衆が農具を持って戦い、何本もある手とも足ともわからない足でなぎ倒し、踏みつけていた。恐怖に臆するレティシアの横を小さな幼い少女が通り過ぎた。
「えっ」、と思うがいなや踏みつけられている男はその子の父親なのだと気づいた。
凶は幼い少女を見つけると新しい獲物を見つけたような喜びの様な叫び声をあげた。
凶は少女の方へ飛び寄って来た。その映像を見た瞬間、レティシアの目が黄色く変色し、レティシアは少女を助けるためとっさに動いていた。体は生まれ変わったように軽く、
瞬く間に少女の前に出て、少女を片手で抱え、片手で凶の足をとめるべく手をだした。
凶の攻撃は重かったが耐えられないものではなかった。
普通の人なら押しつぶされていただろう。
凶が裏に飛びのき大きく叫び、再び攻撃に移ろうとしている。
レティシアは周りに何か無いかと探すと、カマが手の届くところに落ちているのを見つけた、それを力の限りに凶に向けて放り投げた。そのカマは恐ろしいほどの風切り声を上げ
凶に向かって飛んでいき、見事凶の胴と体を切り裂き凶をしとめた。
息が整い一つ大きく深呼吸しておちつくと、レティシアの目が元の目に戻った。
それと同時に、人々からは、歓声があがり、村の中心に集まってきた。その凶は少し前から近くの山に住みついた凶で人々はどうにか追い払い生きていたのだと言う。その日
村ではささやかながら祭りが行われ、皆夜遅くまで歌い騒いだ。レティシアも楽しんだ。しかし、どことなく村の人々の視線が冷たい気がした。
翌朝起き、レティシアが顔を洗っていると申し訳なさそうな顔で一人の男が歩いてきた。それは、村の村長だった。村長は申し訳なさそうに話を切り出した。
それは、昨日の凶のお礼とこの村を出て行ってくれというものだった。確かにこの時代は何かと物騒で、昨日のレティシアの目など、凶ともデアボリカとも人間とも取れない存在だった。それを察しレティシアは、村を出ることにした。
村の人々は、少しの食べ物を持たしてくれた。村を出ようとしたとき「おねーちゃーん」と引き止める声がした。昨日、凶に襲われて助けた少女だった。少女は小さな金髪をした
レティシアだろう人形をレティシアに手渡した。きっと昨日一生懸命作ったのだろう。
レティシアは静かに少女を抱きしめ、村に背を向けた。
少女はレティシアが見えなくなるまで手を振っていた。レティシアはアズライトのことが気になっていたが、目の前で殺される人間を助けるため、凶退治の出る決心をした。


一方、その頃アズライトは不安と焦りに駆られていた。
儀式は中断したことは今までにないし、レティシアの姿が無かったのが気がかりで、
起きているとそのことを考えてしまい狂いそうになるのだ。目がさめるたび、
全てが何も無かったらいいのに、と考えていた。
アズライトは、鬱になり部屋の角で小さくうずくまっていた。そんな日が続いていた。







そして、数年の月日が流れ、レティシアは、いろいろな街を渡り歩き、凶と戦い続け、
デアボリカの耳にもそのうわさが伝わりだし、ミノ・デミデアボリカが動き出した。
そのデアボリカもただの人間だと思っていたが、いざ、行って見るとデアボリカの目には
どことなく凶である事がわかった。
「はっ、凶だったのか、しかし知恵のある凶がこんなことをしているとは、
お前の主人は誰だ。」
レティシアはアズライトに凶の儀式を受けたときの記憶が無く、自分もアズライトも人間であると思っていた。
「まあ、誰の凶だとしてもおいたが過ぎたな。」そう言うと、レティシアに向かって物凄い早さで突進してきた。レティシアはそれを避け、デアボリカに一太刀を入れた。
「ふん、なかなかやるようだな、楽しませてくれよ。」本来、凶はデアボリカにはかなう者ではない。儀式では、自分の力を下等な人間に分け与えるものだから、たいして力を与えないのが常識であるからである。凶とは力を与えるより、永遠に自分の世話をさせる人形と同じからである。護衛をさせる凶に少し力を与えることもあったが知れたものだった。
このデアボリカが凶であるレティシアを軽視するのは当たり前であった。
しかし、誰の目から見てもデアボリカの体に次々と傷が出来ていき、デアボリカもなぜ、自分がキズついて、自分の力についてこられるのかわからず、不安になりだした。
「なぜ、凶がこんなに強いのだ。本気で行かしてもらうぞ。」デアボリカはそう叫ぶといままでとは考えられないスピードで戦いだした。しかし、レティシアはそれに負けず劣らず
それ以上のスピードでデアボリカに突進し、レティシアの手にした武器が、デアボリカの
胸に深く突き刺さり、レティシアはデアボリカの体を切り裂いた。
「なぜだ、デアボリカのオレが凶なんぞに、やられるわけが無い、貴様誰の凶だー。」と
切り裂かれた声で叫んだ。レティシアは、無意識のうちにつぶやいた。「アズライト」と。
それを聞くと、デアボリカの目が見開かれた。
「あのロードデアボリカのアズライトだと、くそーーーー。」
そう言い残すとそのデアボリカの体から長年共にした魂が抜け出るのがわかった。

レティシアはアズライトが今まで闘ってきたデアボリカで、自分がアズライトの凶である事を知り、自分がもう人間で無いことを理解した。
隠れて見ていた街の人々も、人間から凶であることが知れると、目の色が変わった。
自分たちを助けてくれても、凶と言うだけで、レティシアを見る目が冷たい冷めたものに変わり、レティシアに武器を向けたのだ。デアボリカ、凶とはそれほどの存在なのだ。レティシアはすぐ街を出て歩き出した。それ以来、デアボリカ達には、「同族殺し」「裏切り者」と呼ばれ、人間には、各地を渡り歩いてデアボリカ、凶と闘う「伝説の凶」として
うわさが流れ出した。
アズライトはあれからずっと暗い部屋の隅で小さくなっていた。黒のデアボリカの一番落ち着く場所でアズライトは不安に押しつぶされていた。アズライトが小さくなっていると。
カツン カツンと誰かが近づいて来る足音がした。その足音は近づいて来てアズライトの部屋の前で止った。そこで両扉の戸を堂々と開けたのは光のデアボリカ、ゴルドーだった。
アズライトは数年ぶりの光に目を覆った。ゴルドーはアズライトに向かって話した。
「私の対の者であるおまえが、そんな惨めな姿していると私まで低く見られる。
まあ、今まで自分以外の物を見下していたお前が始めて心を許した物だ。忘れられないのは分かるが彼女はもういない。早く忘れろ。」
「無理だ、レティシアを忘れることなど出来ない。」
「そう言うことは分かっている。だから私がお前なんぞの所に来てやっているのだ。
私がお前のために忘れ薬を作ってきてやったのだ。これを飲めば全て忘れられる。」
そう言うとゴルドーは、小さなビンを机の上に置いた。
「飲むも飲まないもお前次第だ。だが二度とそんな姿を私に見せるのでは無い。」
そう言うとゴルドーは、また堂々と帰って行った。
アズライトはその小さなビンを見つめ、何を考えただろう。

そこには昔の自信を取り戻したアズライトがいた。
そう、何も無かったかのようにアズライトは笑っている。
レティシアと出会い愛を知る前のアズライトだ。アズライトの横にはあの時ゴルドーが渡した小さなビンが空になって転がっていた。
アズライトは飲み干していたのだ。そこにいたのは残忍で狡猾な闇の化身だけであった。
昔のように何の抵抗も無く人間を殺し、犯し、オモチャにするアズライトだ。
レティシアと居た頃のアズライトはそこにはいなかった。