序章その二 「御旗の下に・第三章 銘刀」
序章その二・
新規登場人物
山鉄
オリジナルキャラ。名前は闘神都市Uのトーナメント表に載っている
出場選手・山鉄から取った。暴力飯店の亭主。
5秒CM
三輪坂真言美「lalalala〜……♪センパイセンパイ、
この後は、大番長AAなんですよ!」
<−どこかの街中−>
(27 All The Time)
某月某日、どこかの街中。
その街で、京堂扇奈は大事そうに
Bストーンの切れッ端を見ていた。
魔界孔での敗戦でここまで飛ばされた扇奈は、
手持ちのBストーンで何とか凌いで来たが、
それももう限界だった。
「懐具合と言えば、このBストーンの欠片一個……。」
「こんなものいくら後生大事に持ってたって……
三億Bストーンになりっこありませんよねぇ……。」
ボヤキながら歩いていると、
美味そうな匂いが漂ってくる飯屋を見つける。
「ふぅ……お腹も空いたし……
たまらない匂いです……。」
空腹が鳴らす空腹に負け、
つい、ふらふらと飯屋に入る
<−どこかの街中−>
飯屋の中。
そこは一見ごく普通の飯屋だが……
「『ここを暴力飯店と知らない鴨が、
葱しょって飛び込んできやがった。
あの刀……
ゲット
だぜ!!
』」
怪しい店主が扇奈の愛刀に目をつける。
そして、客である扇奈の注文も無いのに勝手に持ってくる。
「へい、お待ち」
「すいません。私注文していないし、
それに、これしかBストーンがありませんよ。」
現在の持ちBストーンでは、到底持ってきた料理の
代金を払えないので、当然断りを入れる扇奈。
「しめた!」
自分の思惑通りに事が運ぶので、
店主の口から思わず不用意な言葉が洩れる。
「え?何でしょうか?」
扇奈の問いに対し……
「いや、こっちのこって。」
「どうも俺達は気が合いそうだ。
勘定の事なんか気にしねぇでジャンジャン喰って下さいや。」
と誤魔化し、どんどん飯を食べる様に勧める。
無論、おごる様な言い方をしておいて、
後で代金の代わりに愛刀をせしめる為である。
「嬉しい事言ってくれるじゃないですか。」
「お嬢さん、いい刀持ってるねえ」
と、扇奈の刀を誉める振りをして、
刀の由来と出処を問う店主。
「これですか?」
その問いに対し、扇奈は……
「これは祖先伝来の宝刀・火星救急丸です。」
刀身を抜き、由来を語り始める。
「和紙を吹きかけると、
真っ二つに切れて飛ぶと云う銘刀なんですよ。」
「ホント?」
無論、扇奈の言葉を鵜呑みにする店主ではなく、
即座に問うてみる。
その問いに、扇奈は懐から和紙を取り出し、
それを縦にした刀身の上にふわりとかけると、
和紙はまるで吸い込まれる様に真っ二つになる。
「すげえや、益々欲しくなった!」
その切れ味を知り、店主の口からは
思わず本音が出掛かる。
「え?」
「いや、何、こっちのこって。それよりもっと喰いなよ。
その火星救急丸を喰う積りでさ。」
「火星救急丸を喰う?クスクス……
可笑しな事を言うんですね。」
「可笑しいかねぇ。ハハハハ。」
談笑しているうちに、いつの間にか
目の前の料理は扇奈の胃袋に納められる事となる。
「ふぅ……流石に満腹になりました。そろそろ帰ります。
御馳走様でした。」
そう言うと、Bストーンの欠片をテーブルに置く。
「毎度ありー。お客さん、お勘定は?」
だが、店主は本性を現わし、飯代を支払う様
要求してくる。
「そこにおいたじゃないですか。」
無論、扇奈はBストーンの欠片を指差す。
だが、刀目当ての店主がはい、という訳が無く、
その欠片を指で弄りながら……
「あ、これ?これは手付でしょ。残りを払って下さいよ。」
と飽くまで代金の支払いを要求する。
「私は文無しだって断りましたよ!」
と反論するが、
「これだけ喰ってそれはねぇだろ、お客さんよぉ!!」
と代金を要求する姿勢を崩さない。
無論、素直に代金を支払うとは店主自身も思ってはいない。
何故なら、狙いは扇奈の愛刀・火星救急丸だからである。
「ああ、成る程……。ここが有名な暴力飯店……ですね。」
"
SE
ニタリ)
(07confront the enemy)
「だけど、私は文無しなんですよ。」
と自分に支払能力が無い事をアピールし、
「何なら、ウェイトレスでも何でもして払いましょうか?」
と持ちかける。
「有るじゃねえか、Bストーン目の物がその腰によ!」
だが、店主はその申し出を却下し、目的のものである
火星救急丸を渡す様要求する。
「成る程。最初からこれを狙ってたんですか。
……どうも態度が怪しいと思いました。」
「なら、腕尽くでも取ってみますか?」
「取る!!」
そう言うと、店主は勢い良く棒を構える。
そしてブン殴るが、只の度素人が扇奈を殴打出来る筈もなく、
呆気無くかわされる。
だが、扇奈はとっさに抜刀してしまい、
気付いた時にはオヤジの利き腕は切り落とされていた。
「しまった!怒りの上とはいえ、
刀を持っていない一般人を斬ってしまった……」
後悔既に遅しである。
「大丈夫……ですか?」
「………」
オヤジは、しばし斬りおとされた腕を見ていたが、
「
痛てぇえよおおおおお!!
」
「
わああああああああ!!
」
突如激痛に襲われ、泣き叫ぶ。
「すぐ医者に行きますから!確りして下さい!」
扇奈はすぐに止血し、病院に連れて行く。
「なんだ、なんだ?」
その様子を店の中の客が眺めている。
アイキャッチ
京堂扇奈「今日は、私がメインなんですね。」
アイキャッチ
マミー・シルアビル[世「しおしお〜、ですぅ〜。」
<−とある街−町医者>
(27 All The Time)
一見して凄腕と判る医者が親父の傷を治している。
扇奈はその手伝いをして、一日中寝ずに看病していた。
数日後……
(21 dash to trush 〜unpluged〜)
容態が安定した店主はベッドから起き上がり、
診察室の扇奈を訪ねる。
「扇奈さんて言ったっけ。名乗り遅れたが、俺は山鉄ってんだ。
この地方じゃ有名な悪者でね……みんな恐れてたよ。」
「良かったですね、助かって。」
と店主・山鉄の傷の心配をする扇奈。
そして、医者が言うには……
「警察が捕まえに来たんだが、扇奈さんは山鉄さんが
元気になるまでは付き添いをさせてくれと言ってな。」
「あんたの下の世話までしてくれたんだ。」
「すまねぇ、扇奈さん。」
数日前の山鉄からは、とても想像もつかない様な
しおらしさで陳謝する山鉄。
「気にしないで下さい。貴方らしくありませんよ。」
「手が一本無くなってなんか……
目が覚めたような気がするよ。ありがとう扇奈さん。」
「とんでもない!あれ…何か変だな。腕を斬り落として
感謝されたのは初めてです……。」
「アハハハハ……。」
「じゃあ、私は行きますから。」
といい、立ち去ろうとする扇奈。
「署へかい?」
心配そうに質問をする山鉄。
「ええ。」
「ついでといってはなんですが、
これを取っておいて下さい。」
と言い、腰の火星救急丸を山鉄に差し出す。
「とんでもない!そんな大事なものいただけませんよ!」
と辞退する山鉄だが、
「あんなにほしがってたじゃないですか。」
と更に勧める。
「貰っておきなよ。」
更に、医者も貰っておく様に勧める。
「今のところは何も出来ませんが、
せめて償いの意味で取っておいて下さい。」
と言い、火星救急丸を手渡す。
「すいやせん……家宝に致します。」
「では私はちょっと署まで……山鉄さん、お大事に!」
<警察署・牢座敷>
(23 silence..)
狭い牢座敷。
その牢座敷の中に正座をしている扇奈と、
見張り役の牢役人がいる。
「山鉄が毎日署にやってくるんだよ。
扇奈さんの刑を軽くしてやってくれ、と嘆願にね…。」
「そうですか。」
「あのゴロツキがすっかり人が変わったようになっちまってね。
貴女はこの街の為にも山鉄の為にも良い事をなさいましたよ。」
「とんでもない。人として恥ずかしい事です。」
「どうやら、貴女の刑は執行猶予という事になりそうですよ。
まあ……山鉄のおかげですね。」
「ありがたい事です。」
「貴女は不思議な魅力を持ったお方だ。
腕を切られた男からもあんなに慕われるんだから……。」
<−とある街−出口>
(25 Warm glow)
署から出てきて旅立とうとする扇奈。
そこに街医から山鉄が
すっ飛ぶ様にやってくる。
「扇奈さん!」
「山鉄さんか。貴方には本当に世話になりました。」
「とんでもないです。ホントなら俺がブタ箱に入らなきゃいけないんだ。」
「傷の具合はどうですか?」
山鉄の傷の具合を心配する扇奈。
山鉄は、包帯が巻かれてある傷痕を見せながら、
「こんなものすっかりよくなって……。」
大丈夫である事をアピールする。
「どれどれ?」
扇奈が傷の包帯を揺すってみると……
「痛てっ」
と苦痛を訴える。
その様子から、まだ完治は遠い様である。
「ははは……」
「早く元気になって下さいね。」
「はい。元気になって今までぐれていた分まで真っ当に働きます。」
「じゃあ、私は行きますから。」
別れの時が来て、立ち去ろうとする扇奈。
「お別れなんですか……。」
寂しそうに呟{つぶや}く山鉄。
「機会が有ったら、またお会いしましょうね。」
別れを惜しむ山鉄は、
火星救急丸を見せながら、別れの言葉を述べる。
「この刀は預かっておきます。心が挫けそうになったら……
この刀を見て扇奈さんの事を思い出します。」
「じゃあ、また!」
「扇奈さん……俺がまたダメな男になったら……
残っている方の腕も斬りおとして下さいよ。」
立ち去る扇奈に対し、深々と頭を下げる山鉄であった。
予告
京堂扇奈「遂に新ホーリーフレイム・オルレアンの設立の時が来た。
だが、最後の艱難がエクレールを待っていた。
果たしてエクレールはオルレアンを設立する事が出来るのか!?」
エクレール「次回大番長AA『
序章その二 「御旗の下に・最終章 終結」
』」
狼牙軍団全員「
立てよ人類!!
」
今週の特体生
三浦ゆか
(Dr STOP!)
体力
経験
信頼
距離
気力
攻撃
命中
回避
治安
収益
給料
10
20
反抗
近
6
2
50
10
20
60
10
スキル
属性
対属性
憂鬱空間
通常
全て
※
憂鬱空間(気力3)〜戦闘終了まで選んだ敵の反撃率が0%/
絶対回避
後書き
やっとヒロインキャラがメインのSSを書けました。
この調子では主役である狼牙がメインのSSは
いつになる事やら……
苦情などの感想は
ここ
へどうぞ。
また私の妄想に満ちたサイトは
http://homepage3.nifty.com/shin-yaminokai/
となっております。
よろしかったら是非遊びに来て下さいませ。
撤退