序章その二 「御旗の下に・第二章 再会」
序章その二・
新規登場人物
早川愛子
オリジナルキャラ。名前は闘神都市Uのトーナメント表に載っている
出場選手・早川愛子から取った。早川村の豪商・早川尚底の一人娘。
早川尚底
オリジナルキャラ。名前は闘神都市Uのトーナメント表に載っている
出場選手・尚底から取った。早川村の豪商にして村長。
天四郎
オリジナルキャラ。名前は闘神都市Uのトーナメント表に載っている
出場選手・天四郎から取った。早川村の貧困層の家の出の若者だが、
経理の才が有り、早川家に番頭として雇われ、現在は将来一人娘の
愛子の婿に、とまでの寵遇を受けている。
なにわ大二郎
ぷろすちゅーでんとGから出場。早川村の近くに拠を構えている。
猿藤悟郎(現・阿寒湖まりも)とは旧知の仲。
猛大人
闘神都市Uから出場。ならず者で、なにわ大二郎の子分。
ちなみに、闘神都市Uに出ているカラー・クライアは中盤に
エクレールを導く女神として登場の予定。
5秒CM
四条沙羅沙「今日の大番長AAは、正しい女の子の口説き方…」
高見柚子「違うって……」
<‐死魔根‐早川村>
(27 All The Time)
某月某日、阿寒湖まりもはジャン神父の紹介の元、
紹介状を片手に死魔根・早川村の豪商・早川尚底邸に
資金の融資の依頼に赴いた。
だが、見る限りでは村の様子が何かおかしかった。
噂に聞いていた限りでは、早川村は、治安が良く、
村の雰囲気も牧歌的である。
それが村には誰も出ておらず、村の様子を見るに、
まるで嵐の前の慌しさに満ちていた
着いて早々、まりもは持ち前の動物的勘で、
村の様子の異変に気づく。
「なあ、この村の早川って家は知らねぇか?」
まりもが前を通りがかった村人に聞いてみる。
「ああ、早川翁の家はあの豪邸だよ。だけど、
この通り、現在この村は取り込みの最中で……」
村の中心の豪邸を指し、現在の状況を軽く説明する。
村人の言う通り、村の様子は慌しい事極まりない。
「何があったんだ?」
更に尋ねるまりも。
「この家にはそれはそれはお美しい娘さんがおられるんだ。
娘さんには婚約者がいたんだが、悪い事にならず者連中の親分に
見初められてしまってなぁ。」
その問いに、悲しげに事情を話す村人。
村人の態度から察するに、どうやら早川家はこの村では
広く村人に尊敬されてきた家らしい。
「成る程……そういうことか。」
神妙な面持ちでその話を聞くまりも。
「今夜はその山賊と娘さんの婚礼という訳だ。」
「そりゃあ非道い話だ!」
ならず者の悪事を聞き、まりもは義憤を隠せない。
「当家の主人早川翁は、ならず者共を怒らせて村が全滅するよりも
娘さんを犠牲にと……。」
「
な、なんだってー!!?
」
とあるミステリーリサーチの一員が驚いた様な顔のまりも。
<‐死魔根‐早川家邸宅の庭>
(23 silence..)
早川家邸宅の庭。
まりもと、邸宅の主・早川尚底、尚底の娘の愛子、
そして許婚の天四郎がいる。
そして、周りの空気は果てし無く重い。
「早川さん、村人から訳を聞いたぜ。気の毒な事だな。」
「憐れな親とお笑い下さい。」
自嘲気味な溜息をつき、嘆きの表情を禁じえない翁。
「おれは…阿寒湖まりも……です。」
神妙に自己紹介をするまりもだが、
慣れない敬語で少々舌が回りにくいのが分かる。
「この家の家長、早川尚底です。」
「娘の愛子です。」
「許婚の天四郎です。」
「おれは三蔵法子先生という人から説法を学びました。
例えどんな相手でも、必ず改心させる事が出来ます。」
そう言って胸をどんと叩き、自信を示す。
しかし、自信とは裏腹に、そんなものは嘘っぱちで、
出任せのハッタリである事も事実である。
「相手がならず者でもそんな事が出来るでしょうか。」
「大丈夫!元ならず者のおれがいうんだ。」
少々不安気な翁の質問に、
出任せのハッタリであるにも関わらず、
まりもは自信に満ちた態度を崩さない。
……と言うと聞こえはいいが、ハッキリ言えば
何の根拠も無いハッタリ以外の何物でもない。
「まあ、中に入ってからおれの考えを話しましょ。」
<‐死魔根‐早川家邸宅の客室>
豪華な客室に、客人のまりも、翁、愛子、
天四郎の四人がいる。
「まあ、
今夜は目出度い夜だ。
」
突然、訳の分からない事を言い出すまりも。
その訳の分からない言葉に、3人は口が呆けるが如く
ぱか〜ンと開くのを禁じ得ない。
「自分の婚約者を人に奪われて平気でいる様な
バカな男の嫁にならずに良かったよな、お嬢さん。」
そう言いながら、まりもは横目で天四郎を見る。
その眼は、明らかに挑発の意思が篭った目である。
「そのバカな男がここにいないから言うけどさ、
そんな屁垂れ男の嫁になっても幸せにはなれねぇよ。」
天四郎が横にいるにも関らず、あたかも天四郎がいないかの様に
振る舞いながら、まりもの話は続く。
「獣の世界だって自分のメスが奪われそうになったら
オスは命懸けで闘うぜ!」
拳を握り締め、そう言い放つ。そして……
「娘さんの為に
乾杯
!」
と愛子がならず者の嫁にされる事を
喜ぶかの様な態度を取る。
その余りにも明け透けな暴言に、
流石の天四郎も憤怒して立ち上がる。
(07confront the enemy)
「あんまりなおっしゃり方じゃ有りませんか!
私はこの愛子を心から愛しています……」
「しかし、村の為に私は身を引いたんです!」
「
黙れ、この腰抜け!
」
"
SE
ドカン
)
その言葉に逆鱗が触れたのか、まりもはテーブルを叩く。
まりもの怪力によって、テーブルは無惨にも粉々に砕け飛ぶ。
「偉そうに言うな!テメェ
キンタマ
ついてるのか!!」
「私の苦しい想いも解からず何という事を言うんだ!
許さないぞ!」
まりもの挑発の言葉に、怒りを露わにして席を立つ天四郎。
「へえ、まだ怒るだけの気概が有ったか。
悔しかったらおれを殴ってみな!」
いかにも小憎ったらしい態度で挑発するまりもに、
堪忍袋の緒が切れた天四郎はまりもに殴りかかるが……
「くそっ!」
「おっと……。」
蝶が舞うが如くひらりとかわされる。
「おいおい、どうした。おれはここだぜ。」
呆れた、という態度で人差し指で挑発するまりも。
「くそぉっ!」
更に殴りかかろうとする天四郎だが、
まりもの拳固に張り倒され、更に胸倉を掴んで
連続平手打ちを食らわされ、文字通りグロッキー状態となる。
だが、まりもは胸倉を掴んだ状態で更に殴ろうとする。
「さあ、
立て!立つんだ!
男が一度喧嘩を始めたらどちらかがくたばるまでやるんだよ!」
(21 dash to trush 〜unpluged〜)
「お止め下さい。」
それを見かねて愛子が間に入って止めんと試みる。
「お願いでございます……」
「へっ……女に庇われる様になっちゃ男も御仕舞ぇだ。」
その姿を見たまりもは、呆れた、という格好で後ろを向く。
その姿にまた怒りを憶えた天四郎は、咄嗟に側の棒を手に取り、
まりもの隙だらけの頭に一撃を食らわす。
「
ITEッ!
」
一矢報いた天四郎だが、一瞬で我に返り、その場に腰を抜かす。
「う〜〜〜む……」
頭に手を当てた後、まりもは腰を抜かした
天四郎を起こしながら、こう諭す。
「いいぞ天四郎。ただその気持ちをおれじゃなくならず者に向けるんだぞ!!いいな。」
「は、はい……しかし、相手は二百人以上の特体生の集団……。」
「
このスットコドッコイが!!
相手が強けりゃあ、女を犠牲にしてテメェだけ生き延びるのかよ!」
飽くまで弱気な天四郎に、一喝を加えるまりも。
「女に惚れるって事はな!……女の為なら自分は死ねるって事なんだよ!
せめて山賊と刺し違えて死ぬのが漢{おとこ}ってもんだろ!」
「わ、わかりました。」
「本当にわかったのかよ。……頼りにならねえ返事だぜ。」
「まあいい。おれはこれから花嫁の部屋で寝ているから、
ならず者が来たらおれのところへ通すんだ。いいな。」
と、そう言い残すとまりもは寝室に入る。
「どうなる事やら……あの人に話して帰って拙い事になったのでは?」
「お父様、私はあの人を信じます。」
天四郎の胸に寄り添う愛子。
そんな愛子を受け止める天四郎。
アイキャッチ
桜小路牡丹「お師匠様、頑張って下さい!!」
アイキャッチ
緋皇宮神耶「ルヴァウル……行こうか。」
<‐死魔根‐夜の早川家邸宅門前>
(07confront the enemy)
夜の早川家邸宅門前。
数人のならず者特体生の持つ松明が蛍の如く
闇を照らす。
「花婿殿、猛大人様のご到着アル!」
そして、その中から一際目立つ巨躯を持つ巨漢・
猛大人が門を開け、邸宅の中に入っていく。
<‐死魔根‐夜の早川家邸宅門前>
「愛子、お前はかくれていなさい!」
<‐死魔根‐夜の早川家邸宅中>
「我が愛しの花嫁殿はどこアルか?」
家に入った猛は、それこそ部屋の隅から隅まで
愛子を見つけんと家捜ししていく。
「隠れん坊は止めて出てくるアルよ、私のカワイコちゃん。」
その姿は、まるで鬼ごっこで隠れた者を捜す鬼を髣髴とさせる。
「む、娘は恥ずかしがってあ、あの…部屋に」
「ほお、花嫁は恥ずかしがっておりましたアルか。愛い奴愛い奴。」
<‐死魔根‐夜の早川家邸宅寝室>
電気の全くついていない、ベッドの存在だけが辛うじて
判別出来る漆黒の寝室。
その中を手探りでベッドに近付いていく猛。
ぬ
ふふ、と笑いながらベッドで布団を被っているまりもを愛子とカン違いし、
す
る
り、とルパン脱衣で瞬時に脱衣、
すっ
ぽ
〜んと斜めに飛び掛るが……
"
SE
ガッ!!
)
カウンターのアッパーを喰らい昏倒する。
「
ひょんげ〜!!
ぶ
」
「
ちょっとこい!
」
猛を倒したまりもは、昏倒した猛の首根っこを掴んで
天四郎の前に出す。
「これがオメェから花嫁を奪おうとした憎い男だ!
怒れ!
そして自分の手で倒すんだ!」
そして、天四郎と猛とのタイマンをプロモートする。
【デスマッチ 天四郎vs猛大人】
振り被って矢鱈滅多羅棒を振り回す天四郎。
狼狽し切った猛にクリーンヒットするものの、
怒った猛は本気になって天四郎に襲い掛かる。
「俺は
怒ったアル!
本気で
怒ったアル!
お前達は皆殺しだらぁル!」
と天四郎の棒を跳ね除け、更に攻め立てる。
「おのれ、真っ二つに
したるアルー!!
」
と山刀の唐竹割りで止めを喰らわそうとするが、
とっさにまりもが猛の顔に花瓶をぶつけ、不発に終わる。
その隙に天四郎がキツイ一撃を食らわし、
「お、憶えてるアル!この恨み忘れねえアルよ!!」
と狼狽した猛は脱兎の如く逃げ出す。
「はぁ、はぁ、はぁ……。」
猛を撃退し、息を切らしている天四郎に
「よくやった。それでこそ花嫁になる資格が有るってぇもんだ。」
と、振り絞りし勇気を賞賛する。しかし……
「私はこの後が心配でございます。
手下を引き連れてあのならず者が押し寄せてきたら……。」
と、猛の逆恨みによる逆襲を案ずる翁。
その不安に対し……
「任せておきなさい。乗りかかった船、
最後まで面倒を見てやりますよ。」
と、相も変わらず強気な姿勢のまりもだった。
<‐死魔根‐夜の早川家邸宅門前>
(32 terrible beat B)
予想通り、ならず者の集団が押し寄せてきた。
二百人余りのならず者特体生の持つ松明は、周囲を朱に染め、
まるでそこだけが昼間であるかの様な雰囲気を醸し出している。
「来やがったな……腰抜けならず者共……」
「とは言うものの、こっちはおれ一人だ。
チクショオ……こうなったら破れかぶれた!」
"
SE
ズンッ…ズンズンッ……ズンッ………ドコッ)
黒山のならず者集団。
そのならず者集団の前に、敢然と立ちはだかるまりも。
「やいやいよく聞けならず者共!!この門から入りたきゃあ、
このまりもさんを倒してからにしな!」
そう言って威勢良く啖呵を切る。
「このおれがいるかぎりは、一人もこの門は通さねえ!」
「やられたい奴からかかってこい!」
威勢の良い啖呵に、一瞬怯むならず者集団であったが……
「おのれ小癪な女め!野郎共!やっておしまいアル!」
猛の号令の元、数を頼んで一斉に襲い掛かる。
怒涛の如く襲い掛かる200名のならず者特体生に敢然と立ち向かい、
次々とKOしていくまりも。
だが、衆寡敵せず、次々と襲い来るならず者に疲れの色を隠せない。
「こりゃだめだ……殴っても殴ってもきりがねぇ……」
「このままじゃここがおれの死に場所になっちまう!」
(32 terrible beat W)
息が乱れ始めたまりも。
だが、予想より近くにふと頭目らしき男を確認する。
「そうだ、あの頭目をぶちのめせばなんとかなるかもしれねぇ!」
そう判断したまりもは一直線に頭目のところに駆け寄らんとする。
「オイコラまたんかっ……は!」
「どけぇ!」
邪魔をする猛を一撃の下にのし、猛の馬を奪うと、
そのまま大将と対峙する。
「ほお、ならず者の親玉にしちゃいい腕だ。
面白ぇ、いくぜ!!」
そう言って掛かろうとするが……
「ちょ、ちょっとまった!!」
敵の頭目はそれを制止せんとする。
「なに、待てだと?オメェそれでも男か?」
「敵に後ろを向けちゃ統率者として失格だぜ!!」
と突っ込みを入れる。
「いや、そうじゃないが……どうもその面に見覚えがある。」
と、頭目自分の過去の記憶を遡{さかのぼ}らせて、
まりもと一致する顔の記憶を引き出そうとする。
「そう言えば、おれもどこかでオメェの声を聞いた様な気がする。」
その言葉に、まりもも目の前の頭目の記憶を引き出す。
「あ、オメェはなにわ大二郎!!」
「そういうアンタは悟郎……もとい今はまりも!!」
どうやら、この二人は前々からの知り合いらしい。
「久し振りじゃねえか!」
「ああ、こっちこそ!」
二人は、再会の堅い握手を交わす。
<‐死魔根‐夜が明けた早川家邸宅の庭>
(27 All The Time)
一夜明けた早川家邸宅。
邸宅の前にはならず者の頭目・大二郎と猛、
そして200名の特体生が後ろに並んでいた。
まりもは、彼らを指差しながら、
「このならず者の頭目はおれの弟分なんス。
もう決して貴方方に迷惑はかけないと誓ってますから、
安心して下さいよ。」
と事情を説明する。
大二郎、猛に頭を下げさせながら
「翁殿に働いた比例の数々、謹んでお詫び致します。」
「ごめんなさいアル。二度としませんアル。」
『なにわ大二郎と猛大人が仲間になった』
その時、歴史が……もとい、その時、まりもの
懐から一通の書状が落ちた。
その書状を拾い、少し驚く翁。
「これはジャン神父からの紹介状!」
一応、書状を隅から隅まで目を通し……。
「合いや承知致しました。家の危機を救っていただいた上、
ジャン神父の頼みと合っては、断ればバチが当たりますな。」
と、二つ返事で資金援助を約束する。
<−死魔根−夜が明けた早川家邸宅の門前>
(27 All The Time)
早川家の門前。
帰ろうとするまりもを、家の者が総出で
別れを告げている。
「何とお礼を申したらよいか……」
心底嬉しそうな顔で、礼を
「あんたは賢くて美しい、それに勇気がある。
幸せにならなきゃいけねえ」人だ。
「私は貴方に、人間いかに生きるべきかを教わりました。」
「いつまでも……仲良くな。」
と、天四郎と愛子に言い残し、格好よく去るのであった。
こうして、
新ホーリーフレイム・オルレアンの旗揚げに一歩近付いた。
予告
緋皇宮神耶「とある街で途方に暮れていた扇奈。
そして、その扇奈の刀を狙う黒い視線が。
扇奈の愛刀・火星救急丸が危ない!!」
京堂扇奈「次回大番長AA『
序章その二 「御旗の下に・第三章 銘刀」
』」
狼牙軍団全員「
立てよ人類!!
」
今週の特体生
阿寒湖まりも
(ぷろすちゅーでんとG&Good)
体力
経験
信頼
距離
気力
攻撃
命中
回避
治安
収益
給料
80
20
反抗
近
6
75
101
65
35
10
1
スキル
属性
対属性
大聖咆哮撃
普通
魔族・機械
※
猿神撃滅咆哮閃(全員の全気力)〜四条沙羅沙・桜小路牡丹・
ミーア・高見柚子・姫夜木紫音と一緒に戦闘に出た時に
発動可能 敵全滅
ま「よぉーしっ、
いくぜっ!!
」
紫「
超神合体!!
」
柚「
バーーニング・クローースっ!!
」
ミ「うにゃあ!!」
牡「
爆
!!
」
ま「
猿
!!
」
沙「
皇
!!
」
後書き
オルレアンのパトロン役を作るつもりで
書いたんですが、いつのまにか
こんな訳の解からないメロドラマもどきに
なってしまいました……。
苦情などの感想は
ここ
へどうぞ。
また私の妄想に満ちたサイトは
http://homepage3.nifty.com/shin-yaminokai/
となっております。
よろしかったら是非遊びに来て下さいませ。
撤退