大悪司大悪司IF戦鬼

・プロローグ
・第1幕
・第2幕
・第3幕
・第4幕
・第5幕
・第6幕
・第7幕
・第8幕
・第9幕
・第10幕
・第11幕
・第12幕
・第13幕
・第14幕
・第15幕
・第16幕
・第17幕
第12幕、、カタチの無い神様、



 カネシタ温泉街、



相変わらずの二人が居た、無形神が座椅子に座り、無形神が胡坐をかいた膝の上に、
綾音が無形神の腹に背を預ける様に座っている、ココまでならいつもと同じなのだが、、、
部屋の中に置いてある物がそれらの光景をおかしくしていた、日本風の旅館の和室の中に
緑の木箱が山積になっており、しかもその横には最初の頃に無形神が持っていたカバンが
六,七個置いてある、その部屋に入ってきた者なら誰でも驚くのは間違い無い、

 綾音「ねぇ兄様、、、、、流石にこれだけ有ると和風の部屋にはそぐいませんわね、、、」

 無形神「確かに、武器弾薬の山と札束満載のカバンは不気味だよな、、、、、
     まぁ、、、捨てる訳には行かんが、、、」

二人して頭を抱える、

 無形神「確かに、、、、、後先考えずに、行動するべきでは無かったな、、、、、、
     まぁ、女将には『地域活動の関係での、機材を仕入れてきた』って言っておいたし
     咎められないが、まぁ、、、いざとなれば一晩、腰が動かなくなるまで、
     抱いとけば済むが、、、綾音、、、何も言わずに腹を叩くな、、、」

 綾音「だって兄様、、、、、、、、、、」

 無形神「だからと言って殴り続けるのはナシにして貰いたいが、、、まぁそれは置いといて
     先の事を考えるか、、、当面はわかめ組もこれで攻めて来ないだろうし無視しても
     良いのだが、そうなると上手味と立場的に後の方で悪くなるな、、、ソレならば、
     、、、良し、、、、決めた、、、、まず綾音、、、」

 綾音「はい、、、何ですか、兄様、」

 無形神「お前は学校に行け、、、そうだな見た目的には、、、中学1年生ぐらいか、、、」

 綾音「何で!?、兄様、そうなるんですか、、、、」

 無形神「地域を影で支配している二人がプーだと不味いからな、俺は、「傭兵だ」と、
     誤魔化せばそれで構わないが綾音はその見た目からそう行かないし、それに、
     学生ならば簡単に身分が誤魔化せて、偽りの身分を学校が証明してくれるしな、
     色々と便利なんだ、、、」

 綾音「で、でも、、、、」

 無形神「大丈夫、大丈夫、情報操作は簡単だ、それと戸籍的には俺は綾音の母方の親戚の者 
     という事にしておく、親が無くなって親戚が俺一人だから、教育権は俺になる、、、
     先に説明しとくが、それなら俺と綾音がちちくりあっても法的には問題は無いし、
     子供が出来ても問題は無いからだ、分かったな、、、、それならば中一の女の子と」
     二十〜二十五の男が二人でどこに居ても問題は無い、」

綾音は話の最初の部分では怒りが爆発しそうだったが『子供が出来ても問題は無い』の部分で、
完全に浮かれてしまい、にやけ顔で無形神のお腹の辺りでゴロゴロしてしまっている、
そして、少しだけ浮かれまくった世界から帰還すると無形神に顔を向ける、

 綾音「あはぁ〜〜〜兄様〜もうそれで綾音は良いですわ〜ぁ」

帰って来て居ない、、、、ともかく惚けた綾音を置いといて自身の問題を片付ける事にした、

 無形神「綾音、俺は少し問題を片付けてくる、お前の編入の手続きも済ませて置くからな、」

 綾音「はぃ〜行ってらっしゃいませ、」

惚けながらも綾音は無形神を送り出す、冷静になれば連れて行けと喚くのだが今の綾音には、
その余裕が無いのだろう、ともかくこれで行動がしやすくなったので、
無形神はスタスタと旅館を出る事にした、



数時間後、、、



 わかめ組本部の近くの路地、



そこにはコートを羽織りスーツを着こなした男が居た、、、言うまでも無いので無形神その人?
である、、、、彼は満足げな顔をしながら裏路地を歩いていた、

(「これで、戸籍の偽造は済んだ、綾音の事も済んだし、後は、、、、、」)

そう感じながら無形神がわかめ組の本部に向っていると不意に彼の意識が飛んだ、



 通常世界では無い所、



そこは蒼い空とただっ広い草原が連なる場所だった、だが不思議な事にその二つしかない事だ、
草原と青い空だけ、普通なら、他の景色も見えて来る筈なのだが、

 無形神「普通なら、この世界が現れるのは物語の最後の最後なんだがな、だろ、、、皆さん」

無形神の問いに黒い影の塊みたいな物が視界の目の前に出現した、

 ?「そうだな本来は最後の締めで出て来るのだがね、、、予定外の事がおきたのでね、」

相手の顔は黒くぼやけて見えなかっただが無形神には誰だか分かった、
 無形神「その声は宗冷殿、、、急ですな、、、貴方が訪れるなんて、」


 宗冷「私だけではないよ、彼等も来ているよ、」

影がぼやけて顔は見えないが、宗冷が顎の先を動かして右隣を指している、

 ?「そうとも、我等の存在を忘れたか、、、うつけものが、、、、」

 ?「忘れるなんて、酷いですわよ、、、ぬぅちゃん、、、」

顔は同じ様に黒くぼやけて良く見えないが、片方の男は、赤髪の顎鬚を生やした男で、
顔などに多少の切り傷を持ち、異様な日本刀を腰に携え拳を握り姿勢良く立っている、、
もう一人は美しい長髪の銀髪をなびかせ腕を組んで佇んでいる、
その、腕を組み大きさを強調した胸と麗しき雰囲気を漂わせた感じから相当の美人と判る、


 無形神「該殻(がいかく)殿、それに美奈祁(みなぎ)様、御二人供この世界で象る事が、
     出来ましたか、、、」

 美奈祁「ええ、何とかね、、、まぁこんなに上級組が揃う事の出来る世界もそう無いけど、
     それよりも、該殻ちゃんが何か言いたいそうよ、、、、」

 該殻「そうだ、ぬへ、貴様はもう少し他者を考えてだな行動しろと、、、、、」

 ぬヘ「該殻殿、つまり何が言いたいのですか、」

そこに美奈祁が溜息混じりに、話しに介入する、

 美奈祁「ほら、ぬぅちゃん意地悪しないの、最近、ぬぅちゃんばかり出てばっかりで、
     自分の出番が少ないからもっと出たいって、該殻ちゃんは言いたいのよ、」

 該殻「美奈祁、貴様ッ、、、」

 美奈祁「文句言わない、欲しいなら素直に欲しいって言いなさい、該殻ちゃんは義理堅くて、
     遠慮気味だからいつも損をするのよ、そこのぬぅちゃんみたいに堂々としなさい」

 該殻「、、、、、、、、、、、、、、、、」

該殻は言い逃れの出来ない本当の事を言われ、言葉が出なかった、



  この場に居るのは、無形神を型取り司る者達である、

  無形神は本来、自身の存在を形成出来ない、カタチ無き存在である、

  それ故に、『贄』を使い自身の形体を形作る、

  幾度の刻を廻り無形神は『贄』を生み出す、自身が存在を確立したいが為に、

  『贄』は幅広くいるが、基本は五つの類に分かれている、

  上記で話していた存在、彼等は『贄』の上級クラスの存在、各々の力が群を抜き強い為、
  無形神の主人格を勤め無形神に巣食う多種の『贄』束ねる事が出来る、
  現在まで五人まで確認されている、

  『贄』の中級クラスの存在、上級クラスの存在よりは力が落ちる、
  主人格は務める事が出来ないが、無形神とは別に単体で行動する事が可能、
  それらは上級クラスの存在が使役する事により出ることが出来る為、
  『使徒』と呼ばれている、彼等は面に無形神を補佐する事が最重要課題である、
  無形神の性格上、『贄』の中では数が少なく二人しか確認されていない、

  『贄』の下級クラスの存在、これらは自身で型を形成することが出来ず、ほとんどが、
  無形神の力として使用される場合が多いいわば無形神の辞書的存在である、
  無形神がかれらの力を使う時に稀に性格が出てくることがある、

  『贄』にもなれない出来損ないの存在、これらは主に無形神の力の養分とされ、
  そのまま終わる事が多く、『手間隙を掛けた割りには大した事無かった』と無形神を、
  不愉快にさせる事が多い、

  そしてもう一つの存在、『可能性のある出来損ないの存在』、儀式途中の『贄』である、
  分かり易い例が長門綾音の存在だろう彼女は無形神の『贄』になる為の儀式の途中の状態で
  早くて数ヶ月、長くて数年の歳月を掛け本当の『贄』になるのだ、

これらが無形神を型取る『贄』の存在である、

話は元に戻る、

 ぬへ「それで、皆さんはこの様な簡単な話で態々この場に呼び出したのですか、
    簡単な事だったら、念話で済むのでは、、、、」

 美奈祁「確かにね、、、でも、ぬぅちゃん、『念話は傍から見たら独り言みたいなのでは』と
     言ったのはぬぅちゃんよ、」

 ぬへ「、、、確かに言った覚えが、、、それについては謝ります、、、ですが、、、」

 美奈祁「何、、、ぬぅちゃん、、、」

 ぬへ「美奈祁様、なぜその様に軟らかく御話しているのですか、いつもの様子と比べると、
    物凄く違和感を感じるのですが、」

 美奈祁「それも貴公がゆう(言う)た事であろう、そちが『美奈祁様はもう少し軟らかくした
     方が宜しいのでは』と、、、」

 ぬへ「そうでした、、、私の所存でした、、、美奈祁様、お一つ言わせて頂きますが、、、
    『この世の中、硬い性格の人より、軟らかい性格の者が人々には受けが良いので、、、
    よろしければ美奈祁様はもう少し性格と言論の方を軟らかくした方が宜しいのでは、』
    と提案したのですが、、、」

ぬへの言葉に美奈祁は納得したように頷く、

 美奈祁「ふむ、そうであったか、、、貴公はまっことに口が上手いよのぉ、ゆうたでは無く
     『提案した』という所など、相手の心情を上手に、配慮しつくしておるわ、
     流石は永遠の戯れを追求しているだけの事はある、人を煽る為の口は上手い様じゃ」

 ぬへ「それ程でも、単に臆病で口達者なだけですよ、」

 該殻「話は済んだか、ぬへよ、、、美奈祁の言うとおりハッキリ言わせて貰う、最近、
    剣を振るう腕が鈍って来ているそろそろ調整したいのでな、出たいのだが、否、
    出させて貰おう、試し斬りをしない事には始まらんのでな、」

 ぬへ「『贄』の綾音の事もありますので全部を明け渡す事は出来ません、」

 該殻「ぬへよ、ハッキリ言ったらどうなんだ渡すのか、渡さないのか、焦らすのならば、、、」

該殻が腰に下げてた刀に手を置き殺気を放つ、負けじとぬへも笑みを浮かべ、何やら企む、
どちらが動くかの状況!!、だが、、、

 宗冷「該殻ッ!!私は事を無事に円満に終わらせる為、この場を用意したのだ、自身で自身を
    傷つける事は無意味だと貴様等でも分かろうそこを弁えろよ該殻、ぬへと美奈祁もな」

二人の動きを止めたのは宗冷であった、上級クラスのまとめ役の秋冷の言葉には、
二人とも素直に従った、

 該殻「無論だ、」

 ぬへ「イエッサァ〜〜〜」

 美奈祁「元々、我は最初からその気じゃったが、」

三人に向けて話し終えると宗冷はぬへに視線を向ける、向け

 宗冷「それでぬへ、きゃつ等との話し合いの場を無事に済ます気では無い事ぐらい解らない、
    我等ではない、その場だけでも明け渡せよ、」

 ぬへ「御三方に言われて譲らない程、愚かでは無いですよ、、、ただ影ながら助言は、、、
    させて貰いますから、それで宜しければ、」

 美奈祁「それで良いわよ、」

 該殻「構わん早く譲れば良い、」

 ぬへ「それでは、、、、、、、、」



 わかめ組本部の近くの路地、



(「どうやら通常世界に戻ったようだ、、、代わるとするか、、、、」)

無形神は静かに佇むと、両手を首の辺りの高さまで持って行く、そして両手をクロスさせ、
広げる様に上に上げる、



すると、



そこには先程まで男の姿だった筈の無形神が、美しい長髪の銀髪をなびかせ、
神話の女神の様な美しさを秘めた女性に代わっていた、

 無形神美奈祁「やれやれ、まさか我とはぬへも面白い事をする、、、まぁ戯れを生き甲斐と
        しているからなのじゃのう、、、」

 (ぬへ「まぁ、そのお陰で、該殻殿には怖い眼で見られておりますが、」)

 美奈祁「お主も、該殻に殺られない様にきよぅつけい(気をつけなさい)、」

笑みを浮かべ、ぬへの念話に喋りながら話を返す、その姿に、

 (ぬへ「美奈祁様、ですから、念話で返して下さい、独り言を多く語る方は気味悪く
     見られますよ、それと性格を、、、」)

 (美奈祁「軟らかくでしょ、分かったわよ、」)

 (ぬへ「流石、美奈祁様、それでは私は出来るだけ黙っております、、、」)

 美奈祁「小姑みたいな事いいおって、しかしこの格好露出が無くて良いが胸元が苦しいな、」

前を閉めたコートのせいで胸元を無理に圧迫していた様で苦しくなった美奈祁であった、
そしてコートの前ボタンを全て外し袖から外すとコートをマントの様に肩に掛けるように着る
いわゆる掛けコートの着方である(もしくはマフィアコート)、
胸元のボタンも上二個ぐらい外しネクタイを解き、ネクタイをコートのポケットに押し込む、

 美奈祁「それでは行きますか、楽しい、楽しい、お祭りに、」

無形神は歩みだした、



あとがき

2004年の1月〜2月頃に見てる方、、、
明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いいたします、
それ以外に見てる方、
どうも、ぬへフィーアです、、、
最近、どうも忙し過ぎて何も思い道りに行かない日々が続いてます、
ですが遠い親戚の2歳の女の子に萌えを感じ、そこから頑張って仕上げました
原動力は萌えですよ、、、(「おにいちゃんありがとうなんて言われたら、、、もぅ、、」)
、、、ともかく次回もこの力がある内に、、、書きます、、、

それでは、、、

「次回、大悪司IF戦記、第13幕[銀髪の女神]です、こうご期待、!!」