大悪司大悪司IF戦鬼

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第11幕、、黒い戦い、、



 カネシタ温泉旅館、



爽やかな温泉旅館の朝、男は目覚めた、軽く上半身を起こすその勢いで、
重くかかかっていた布団がはだける、

 「う、うん、、、ッッ、、、」

隣から軽くうめき声が聞こえた、先程まで寝ていた部分の横を見るそこには布団を取られ、
本能的に寒がり身体を丸める綾音の姿があった、その光景に少し微笑むと綾音に布団をかけ、
顔を洗う等の朝の準備をして、部屋を出る、

 (「朝への散歩と出かけるか、、、、」)



 旅館内廊下、



無形神が一人で歩いていると大広間から声が聞こえる、

 「このままじゃ治安が悪すぎるわよ、、、、やっぱりわかめ組に、、、」

 「それこそ、前と同じじゃない、、、、、お金だけ取られて、治安が悪化する一方よ、
   そんな事したらお客が来なくなるわよ、それに今回の事件は、わかめ組のせいなのよ、」

 「そうよ、その通りよ、だから私たちで何とかしなければならないわ、ねぇそう思うでしょ、
  世津子さん、、、、」

 女将「え、えぇ、、、そ、そうよねぇ、、、でも、、、あんな抗争事件が起きるなら、
    何とかしたい、ところなんですが、、、私達には予算が、、、、」

この声には聞き覚えがあった、我々が泊まっている旅館の女将だ、どうやら地域の集会だろう、
忙し所の朝の時間帯に呼び出すのはどうかと思うが、この集会の会話に興味が湧いたので、
少し立ち聞きする事にした。

 「それは、我々が上手く、やりくりすればいいことよ、でも警備や警戒を増やすのにも、
  うちの町の人達だけでは足りないわ、そうなると、、、、」

 「他を雇う、、、、、」

集会に来ていた全員が黙ってしまう、どうやらそれが問題の様だ、人なら誰もが行なう事だが、
皆、本題に行き着いているのに、無駄に前説を広げててしまう、、、、人の悪い癖だ、、、、
早々と本題に入ればいいのに、、、、、

 「他を雇うにも、信用が無いと困るわ、それに地域を上手く、出来るとは分からないし、、」

(「いわゆる、無いものねだりか、、、、、そこまで上手く出来て、安く済むなど、無理に、
  決まって、、、、、そうだなぁ、、、あの女将を喰うのに丁度良い大義名分が生まれるな
  良し、、、、、それなら、、、」)

無形神は廊下から、大広間に出る、

 無形神「お困りのようですね、、、、、良ければ、ご協力致しますが、、、」

無形神が話題に入ってきた事により、集会の面々は驚きの表情を見せた、、、、、
予想外の人員の登場に皆、戸惑う、しかし一人だけ違った、、、、、、

 女将「あ、あのお客様、、、こちらは、、、」

 無形神「関係者だけの集会ですので、入って来るなと言いたいのでしょ、、、、、」

 女将「あぁ、、、そ、、その、、、」

女将は言いたい事を言われ何も言えなかった、、、、、その隙に無形神は話し出す、

 無形神「あなた方の話を少し、聞かせてもらいましたが、、、早い話、警備関係やらの話で、
     人手も少ないし、資金も余り無いが、人を、、傭兵を雇いたいと言う事ですよね、」

そこで皆、黙ってしまう、、、、話の本題をあっさり言われてしまい、何も言えないのだ、、、

 無形神「そこで、、、私が、『雇われてあげましょう、』と言う訳、分かりやすいでしょ、」

 女将「ですが、、、お話を聞いてたと思いでしょうが我々には、、、」

 無形神「分かってますよ、お客様の事を考えて、出来るだけ原価ギリギリの値段にして、
     余り、資金が無いのでしょ、分かってますよ、それでもこちらは構いませんよ、」

 女将「それでは資金が無いのは、どうするんですか、、、幾ら貴方が猛者だったとしても、
    資金面ではまだまだ不足しているのですよ、、今は私たちも直には余りだせませんし」

 無形神「それならば、我々が一千万程、投資させて頂きますよ、我々に警備関連の指揮権を
     全て任して宜しければ、の話ですが、、、」

その場に居た面々は考えた、、、、、、そして、、、、、、

 女将「それならば構いませんが、お二つ程気になる事がありますのですが、、、、」

 無形神「それは、、、、どのような事で、」

 女将「まず、一つ目に経営権の代表者はどうするのですか、ウイミイの法案はご存知かと、
    思いますが、、、、」

 無形神「それは問題ない、表向きには私の義妹の綾音と、、、貴方の共同経営という事で、
     行なえば、問題は無いでしょう、実際にやり繰りするのは私ですが、、、、」

 女将「そうですね、、、それならば構わないでしょう、、、、それならもう一つ、
    貴方の目的はなんですか、、、どう見ても貴方に利点は無いように見えますが、」

 無形神「そうですな、、、、特に理由は無いですよ、、、、しいて言うならば、、、、、
     我々が泊めて頂いている部屋を契約の間、無料で、貸しだして頂ければ、
     それ、幸いですよ、、、、」

 女将「はい、分かりましたそれならば、お願い致します、、、それで御名前のほうは」

 無形神「私の名は片無 宗冷(かたなし しゅうれい)、傭兵を営んでいる、女将さんは」

 女将「分かりました、宗冷さん、、、私は、この旅館の女将とこの地域の代表者の、
    湯室世津子と申しますわ、今後ともよろしゅうお願い、いたします、、、」

 宗冷「こちらこそ、、、、」



 ☆☆ カネシタ地域 ☆☆

 無形神はこの地域の支配権を得た。



集会が問題を無事解決した事により、終った、そして無形神が部屋に戻ろうとした、その時、

 「あ、あの、、、、、、片無さん、、、、」

呼ばれて後ろを振り向く、そこには女将の世津子が居た、

 宗冷「どうかしましたか、、、女将さん、、、」

 世津子「世津子で構いません、、、」

 宗冷「それでは、世津子さん、、、、あ、私も呼ぶときは宗冷で構いませんよ、、、」

 世津子「はい、、それでその、、本当に有難うございます、無理難題を受けていただいて、」

 宗冷「ですから、、構いませんよ、、そう言う事なら、昨日、こちらの無理難題を受けて
    下さった世津子さん達にも感謝せねばならないのですから、、、、」

 世津子「昨日の事でしたら別に構いませんよ、たまにああ言う客様が来られますので準備は
     出来てましたので、それよりもこちらの方が融資やら仕事を引き受けて下さったり
     色々と良くしてもらって、こちらが何かして差し上げないと、気が済みませんわ、」

 宗冷「構わないのに、、、、、まぁ、、、そこまで言うなら契約の条件に食事と衣服の洗濯を
    追加して貰えないでしょうか、、、正直、二人とも炊事選択が生憎苦手なもんで、、」

 世津子「えぇ、、、その位でしたら宜しいですよ、、でも、毎回豪勢な食事は無理ですので、
     まかない料理の様な物になるのですけど、、、、、それで宜しければ、、、」」

 宗冷「いえ、、構いませんよ、、正直、毎回、豪勢過ぎても、困りますし、毎日食してたら
    流石に飽きます、、故に、、まかない料理位のレベルが丁度良いのですよ、、、、」

 世津子「良かった、、、、」

 宗冷「それは、、そうと、、、近隣についての情報等を知りたいのですが、、、」

 世津子「そうですね、、情報ですか、、、それなら、朝食後に宗冷さんお部屋に参りますので
     その時に、、、、」

 宗冷「分かりました、では部屋で待っていますよ、、、、」

二人はそのまま各自の部屋に戻った、



 同日、夜 フナイ ワカメ組事務所フナイ支部



夜遅く、町を見渡せる、ビルの4階そこに、窓を見下ろす男が居た、
その男は先日フナイ地区を、牛耳った男、神尾徳典だった、
カーテンを開け、ラジオを流し、コーヒー片手に街を見ている、
それは彼の車以外の憩いの一時だった。

 神尾「この街のネオンの光の美しさ、そしてそれに集る(たかる)ように集った人ども、、、
    はぁ〜〜まるで人がゴミの様だ、、、、」

彼は景色と共に人を見て見下していたのだ、、、そしてラジオから流れる曲が終る、、、

「「R、バダオウェルで『悲壮曲のソナタ』でした、、、それでは次のお便りです、、、、」」

いつもと変らぬ光景、それが神尾にはささやかな祝福だった、、、、だが、、、、、

「「ペンネームは『二千万とシルバールガーを預かっている男』さん、からのお便りです、、、
 少し変なお名前ですね、、、、皆さん今晩は、私は毎回毎回、楽しみにしております、、」」

神尾の口は塞がらなかった、変な名前なら、、、何回かある事なので気にしなかったが、、、
だが神尾には該当する事柄があった、、、、神尾はそのラジオに食い入る、、、、
その時部屋の内線が鳴る、神尾はそれを取る、、、

 神尾「何ですか、、、今、忙しいのですから、また後でかけ直しますよ、、、」

「「それでは、、、、『二千万とシルバールガーを預かっている男』さんからのリクエストで、
 『A night comes!』です、、、、」」

 電話の相手「神尾さん、、、それどころじゃないんですよ、、、実は玄関に、、、、、」

ちゃらららら、、ららららら、、らら、、ららららら、らら、、、ららら(ピアノのイントロ)

そのときビル全体の電源が落ちる、ラジオの曲のイントロが激しくなると同時に銃声が轟く、

「「壊れた窓から覗く摩天楼、『墓石みたいだね』と誰かが言う、思えば生きているアカシって、
 誰から貰えるんだろうね〜♪」」

 神尾「な、何があった、、、状況を報告しなさい、、、」

「「繰り返す、あきらめの日々の中、誰よりも〜君を求める理由が、打算じゃなくて〜♪
  愛と言う〜♪本能だって〜♪信じさせて〜♪」」

神尾が幾ら電話機に向って話し掛けても相手が出ない

「「僕達を柔らく包む、終らない〜♪この世から、目を逸らさずに〜♪青ざめた光遮って〜♪
 偽りに満ちている、時の流れ止めよう〜♪」」

下からは銃声と悲鳴が木魂する、そして銃声が一旦止む、だがまた始まったしかも少し近くなる、
一番が終わりイントロが流れる、

「助けてくれ、助けてくだ、、、ヴァァァッ、、、、、」

襲撃者の進撃の勢いは強まる、その時、電話の向こう側いから人の気配を感じた、

「「世界に投げられた言葉の刀だけ集める理性が弁解する〜♪幸せは減らない増えもしない〜♪
 ありっこないで決めて掛かれ〜♪」」

 ?「今からそっちに行く、待って居ろよ、、、」

そこで電話が途切れる、依然銃声は徐々に近付いてくる

「ひやぁぁぁぁぁぁぁ、腕が、、、、腕が、、、、、、バンンンンンン←(銃声)」

「「叶わぬと決め付けて背を向けた〜♪君だけの無限のポジティブティ〜♪輝きまし〜て〜♪
   明日へと〜♪誘うよ〜♪また今日も〜♪」」

「ぎゃああああああああああああ」

部下達の悲鳴が聞こえてくる、そして

「「色あせた夢の後先を〜♪集めては〜♪紡いでる〜♪終らない夜〜♪
  指先に誰も触れぬまま〜♪仮初めの〜♪温もりに〜♪瞳を閉じないで〜♪」」

他の部屋から銃声や悲鳴が止む、、、、、

「「絡みつく定説の鎖〜♪(ALL HAIL TRUE MOON & MOON)」」

沈黙が部屋の中を支配する、その中でラジオから流れてくる音楽は一際、際立った、神尾は
AMTを机から取り出すと部屋のドアに向ける、神尾のせめてもの反抗である、、、だが、、、

「「解き放ち〜♪風の指す路へ〜♪(ALL HAIL TO THEE)」」

神尾の右頭部に銃が突き付けられる、、

「「僕たちをやわらかく包む〜♪終わらない〜♪この世から〜♪目をそらさない青ざめた、
 心殺したら〜♪」」

 ?「これでチックメイトだ、、、、手間取らせてくれたな、、、、まったく、、、、」

「「偽りに満ちたいま眠りから覚めよう!!」」

神尾「き、貴様、、、、どこから、、、、、、いったいなぁ何者、、、、、」

「「<<chorus>>
  waiting for you in this night
  waiting for you in this night
  praying with you in this night」」

神尾の頭部に突き付けられてた銃が離れ、神尾の足に向けられそして、

バンッッッ、、、、、、

銃弾が放たれた、、、

 神尾「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

神尾が撃たれた足を押さえのた打ち回る、その神尾の頭を足の裏で押さえ男は言い放つ、

 男「グタグタと五月蠅い、貴様が余計な事言ったせいで最後の部分が、
   聞き取れなかったではないか、、、、まったく、、、、」

神尾の頭を抑えてた足がさらに力を加え、神尾の頭に力を掛ける、

 男「まぁいい、貴様には色々と聞きたい事があるのでな、、、まだ生かしといてやる、、」

男が頬を吊り上げ、にやける、その顔はまるで道化のピエロの様だった、
その顔に神尾は心の底から恐怖を覚えた、



、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、



そして神尾が男の質問に全て答え終わる、

 神尾「た、頼みますから、、助けて、、、、助けて下さい、、、、はぃ、、、、、、
    靴を舐めろと言われても舐めますから、、、、、だ、だから、、、、、、」

 男「残念だが、見てて不愉快になる者はいらないのでねぇ、、、まぁそう言う訳だ、、、
   さっさと塵芥と化せ、、、、、、、、いや、、、、、、こう言った方がいいか、、、
   貴方に朝は訪れない、、、、、、、、、、」

言葉を言い終えると同時にその場に銃声が轟く、男が銃を懐にしまうと、
一人の少女が部屋に入って来た、

 少女「兄様〜ッ、こちらの後始末は済みましたわよ、、、」

 男「よくやった、綾音、それでは行くか、、、、」 

無形神は何も無かったように、振り向き部屋を出る、綾音が神尾の死体を見下したように見る、

 綾音「馬鹿な男、、、、、、、」

その言葉は神尾の態度を馬鹿にしたのか、それとも、愛しい兄に逆らったからなのか、
その真意は彼女にしか分からない、、、、、、



二人が外に出るとビルの目の前には一台のワゴンが止めてあった、
その中にはワザと殺さなかった、わかめ組の組員が乗っていた、恐怖に顔を歪めながら、、、
そして2人は車の中に乗る、

 無形神「ご苦労さん、さっさと出してもらおうか、、、、、、」

組員は首を一生懸命に縦に振る、もう冷静に他の事を考えられない状態であった、
車は一路、カネシタ温泉街に向う、、、、、、代わりゆく景色の中、不意に声が掛かる、

 無形神「もういいい貴様は、このあたりで降りろ、」

男は驚きの顔を浮かべる、そして車を路肩に止めると全速力で車から離れる、
無形神が助手席から、運転席に移って居る時に綾音が声を掛ける、

 綾音「ねぇ、、、兄様、、、どうして、アイツを逃がしたのですか、
    市議会や奴等の本部に駆け込まれたら、私達、面倒くさい事になりますが、」

 無形神「大丈夫だ手は打ってある、、、、、」

車を止めた所から大分離れた場所では先程の男が必死に逃げている、、、、だが、、、、
男はいきなり転んでしまう、、、、、ただ転んだのでは無い、男は胸を強くにぎっている、
もがき苦しみのた打ち回り、ついに男は泡を吹きそのまま死んでしまった、、、、、

 無形神「まぁ、心臓の機能を操作して時間が経てばそこら辺で泡吹いて一生を終えてるさ、」

 綾音「さすが、兄様、抜かりないですわね、、、」

 無形神「それ程でもないさ、それで後ろに乗っている、荷物は何だ、、、、」

 綾音「大量の武器弾薬と金庫の中に納まっていた資金ですわ、、、、」

 無形神「これで、少しはまともになったかな、、、、、」

 綾音「はい、、、、そうですわね、、、、兄様、、、、」

二人を乗せた車は夜の街を行く、、、、、、、、、



あとがき
神尾を意外と早く、殺しちゃいました、、、、(笑)
あの男は本編で意外と邪魔だったので、役を与えて始末することにしました、
襲撃する所で襲撃者側のの描写はよく書かれているので、あえて、
される側の視点からお送りしてみましたが、、、、、どうでしょうか、、、、、?
何故「A night comes!なのか」という質問はしないで下さい、本当にナントナクでやってみた、
だけですので、気にしないで下さい、、、、、

関係無い事ですが、最近、PCのメール受信のほうが完全にイカレてしまい、
大変な事になってしまいました、(もはや打つ手無しの状況)
もし感想、指摘を送って下さる方は、UNIT−DN−NUHE@t.vodafone.ne.jp の携帯まで、
お送り下さい暇な時でも結構ですので、、、、



「次回、大悪司IF戦記、第12幕[]です、こうご期待、!!」