![]() | 大悪司IF戦鬼 |
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第6幕、、けじめを付ける わかめ組本部内応接間、 そこには先程から延々と土下座して神尾の姿があった、上座にはわかめ組を支配している、市橋、蘭が居る、 蘭「成る程、、、、それで、手駒を使い果たしてしまったから本家のあたし等の力が借りたい、 そお言いたいのだろ、」 神尾「その通りで、はい、、、」 蘭はソファーによっかかりながら見下したように神尾を見る、 蘭「それは、都合が良すぎじゃぁないかい、『どこぞの馬の骨に上前奪われました助けて下さい、』 なんて自分等で片付けるのが筋ってもんだろ、」 神尾「そうなんですが、、、はい、、、ですが、、、厄介な事に問題が、、、」 蘭「問題、、、、、?」 神尾「はい、、、実は、、、その上納金の奪還に我が部隊を二度、派遣したのですが、 二回とも失敗に終わってしまいました」 蘭「それはそちらの不手際だろ、、、」 神尾「はい、、、、ソレはそうなんですが、、はい、問題は後の方なのです、、、 実は犯人を追跡した所、奉仕青年団の者らしき人物と接触していたらしく、、、はい、」 蘭「悪司の配下とだって、、、、そうかい、、、悪司の奴、裏でコソコソとせこい事やってくれるね、 こうなったら、、、、元子、、、元子をお呼び、」 蘭がそう言うと袖に控えてたチンピラがその場を去る、 数十分後 わかめ組本部内の応接間に元子が駆けつけた、 元子「蘭姉さん、お呼びでしょうか、」 蘭「元子、よく来たね、実は折って頼みがあるんだけど、」 元子「頼み、ですか、、、蘭姉さん、、、どうかしたんですか?」 蘭「あ、あぁ、実はね、、、」 蘭は元子にこれまでの経緯を話した、 元子「悪司が、、、やったんですか、」 蘭「恐らくそうだろうさ、と、言う訳で、上納金の奪還、引き受けてくれるかい、 コイツの尻拭いなんだけど、」 蘭は土下座をしている神尾を見下した目で見ながら言った、その依頼に元子は 元子「分かりました、蘭姉さん」 即答で答えた、 (「悪司が裏で手を引いているなら、糸ごと引っ張り出せば出て来る筈、、悪司、」) (「悪司、小賢しい真似して私を挑発する気かい、用意が済めばアンタの様な奴に」) (「馬鹿ですね、この様な軽い嘘にコロリと騙されるなんて、、、、、」) それぞれの思惑を胸に、狂った歴史の歯車が動き出した、 カネシタ温泉街、 2人の男女が歩いていた、無形神と綾音である、 綾音「兄様〜♪、兄様〜♪」 綾音が温泉饅頭片手に、良い気分で歩いている、流石に温泉街ともあって賑わって活気があり、 出店まで出ており、ちょっとした縁日状態である、 無形神「綾音〜あんまりはしゃぐと転ぶぞ〜」 綾音「兄様〜平気!!、平気!!」 笑顔でくるりとターンをしながら歩いていく、スカートが舞い、美しい笑顔の綾音、 無形神はその光景に思わず見とれてしまった『愛しい』と言う言葉が頭の中を駆け巡る、 綾音「どうしたの、兄様?、ぼーとして、」 綾音の言葉にハッとするどうやら惚けてた様だ、 無形神「あ、あッ、いや何でもない、少しぼおっとしてた様だ、」 綾音「もう、兄様ったら、」 綾音は頬を膨らませながら怒っている、「プンプン」と擬音が聞こえてきそうな勢いだ、 その様に気分を良くして居ると、場違いな気配を感じた、 綾音「あ、、、兄様ッ!!!」 綾音もその気配を感じたのか、動きを止め落ち着き目を細めて警戒している、 無形神「綾音、一旦隠れるぞ、」 綾音「はい、兄様、」 そのまま二人は物陰に隠れる、そして入れ替わりのように、明らかに場違いの厳つい集団が姿を現した、 ヤクザ「お嬢様、追跡屋の報告ですと、この辺りです、」 元子「そう、マサ、ありがとうそれじゃあ、貴方は部下を引き連れて先に行って頂戴、 私は五人程居ればいいから」 マサ「お嬢様は高見の見物ですか、」 元子「そう言われても、しょうがないわね、でも、私は上納金泥棒には興味が無いの、 勿論その件の手柄も、その泥棒が悪司の指示で動いてるか、否か、 その真相が知りたいだけ、だから成功しても失敗しても、 私が外れクジを引くから心配しないで、」 マサ「お嬢様、」 元子「マサも知ってるでしょ、私がつくづく好んで貧乏クジ引きたがるの、」 マサ「分かりました、、、、、、それでは行くぞ、」 元子と五人の部下を残しマサ達は先に向った、その影で、、 無形神「成る程、後ろの方でコソコソと交代とかして跡を付けてたのは、追跡屋だったか、、、」 綾音「お兄様、どうします出来れば、私が兄様の為に先に行った敵をやっけて来ますが、、、」 無形神「確かに、それも悪くは無いが、綾音が心配だしな、、」 無形神は贄になった者の強さを知っているので、形だけの心配だけだが, それでも綾音は嬉しそうな顔をする、 綾音「兄様、そうやって心配してくれるだけで十分ですわ、私は兄様に頼ってばかりじゃなくて、 支えになりたいの、だから、、、ねっ、、」 そこまで言われると、断る理由が見当たらない、 無形神「分かった、無理には引き止めない、だが、無茶はするなよ、危なくなったら出来るだけ退けよ、」 綾音「はいッ、兄様」 綾音はしっかりとした表情で答える、そして後ろを振り向き追撃に向おうとした時、 無形神「あ、そうだ、綾音、これ持って行け、」 無形神は綾音を呼び止め、ある物を投げて渡す、 綾音「あ、コレ、、、」 綾音が受け取る、それはコルトガバメントと言われるいわゆる一っの銃だ、 それを受け取った綾音に続けて物を投げ渡す、 綾音「あ、と、とッ、ととと、」 渡された物を落としかけながらも受け取る、受け取った物はガバメントのマガジンである、 無形神「心配だからなせめてそれも持って行け、コレで俺の心配は幾らか安らぐ、、、、死ぬなよ、、、」 綾音「はい、、、兄様、それでは行ってきます」 綾音は喜びをあらわにした後、闇に溶け込むように消えて行った、 それらが済むと、無形神はヤクザに堂々と向って行った、 そして、 無形神「どうも、明かに堅気の雰囲気ではない方々、恐らく貴女方が探してる人物は私でしょうか、、」 呆気に取られながらも元子は答えた、 元子「貴方が上納金を盗んだ人なら、、、」 無形神「成る程、、、コレがそうですか、、、、」 左手のカバンを目線の位置まで上げる、 元子「確かに、、報告の受けた通り、そのカバンよ、、、返して貰うわ、」 元子は腰の部分から、鞭を取り出す、後ろの部下達も各々の武器を取り出す、 無形神「断る、コレは我が獲た戦利品だ、渡せるものかよ、 普通RPGとかダンジョン探検しててハニーとかに出くわして、 倒して、アイテム得たら、別のハニーが『あいや〜仲間のだから返して〜』と言って、 普通かえすか?、返さんよ、それが常識ってもんだからさ、」 元子「それとコレとは別よ、それにそんな常識知らないわよ、、、」 無形神「まったく、非常識なお嬢さんだ、、」 元子「このッッ、」 言葉と同時に鞭を振る、鞭はまるで蛇の如く、無形神に向っていく、だが、、、、 無形神「回避、」 無形神は紙一重で避けた、元子は追い討ちを掛ける様に手首の向きを変え二撃目を放つ、 だがその攻撃もするりと避けられる、さらに三撃、四撃と攻撃を繰り返すが、その攻撃も当たらない、 無形神は後ろにワンステップ下がるとそこいらにある物を投げ始めた、スピードが出ている為、 恐ろしい攻撃になっている、元子が攻撃をかわし、前を見るとそこには無形神は居なかった、 元子「何処!!!」 バシュ、ドヴァ、ゴギッ、、、、 気付いて後ろを見ると、そこには首から血を噴き出している数人の部下の姿があった、、 そして倒れてしまった部下の他に、女性の部下とそれを抑える無形神の姿があった、 無形神「姿、平均以下、性格、個性も無く醜い、贄にも餌にもならんか、塵芥と化せ、」 ザシュッ、、、、、 次の瞬間には首元から血を噴き出し、倒れてゆく女の部下の姿が、、、 元子「あ、貴方は〜!!、、許さない、、、絶対に許さないわ、、、」 無形神「許さなくて、、、結構、、、、、ふむ、、、銃声が止んだか、、、 綾音も終らせたようだし、、、、こちらも済ませるか、、、、」 二人は戦闘体制に入るその前に、元子が口を開いた、 元子「殺り合う前に一っ聞くけど、、、貴方、、、、、悪司、、、、、青年奉仕団と、 何らかの関係を持っている?」 無形神「否、、、組んではいない、、、それ以前にその様な組織は知らない、、、」 元子「そうソレを聞いて安心したわ、悪司は堂々と物事を解決したがる人だから、」 無形神「ならば、、、殺し合うか、、狂気と言う物を思い知らせてやろうぞ」 元子「ええ、部下の仇を取らせて貰うわ、」 二人は同時に動き出した、だが、、、 マサ「お嬢様、、無事でしたか、、、、うぐぁッ、、、ハァ、ハァ」 突然の第三者の介入により戦闘は止められてしまった、 元子「マサ、、、しっかり、、、」 元子は警戒しながらも下がり、傷だらけになって蹲るマサに近付く、 マサ「申し訳ございません、お嬢様、私を除いて他の者は、姿の見えない何者かに、 撃ち殺され全滅しました、私も必死になって逃げて来たのですが、 腹に何発か喰らってしまい、、、このざまです、、、」 元子「あまり、喋らないで、貴方に死なれたらお父様に顔向け出来ないわ、」 マサ「すみません、、、、」 無形神「話している所済まないが、こちらは腰が削がれたので帰らせてもらう、、、、 綾音、居るんだろ、」 綾音「はい、、兄様、先行していた者は、そこに居る獲物を覗いて全て殺しましたわ、 姿を見せないで殺ってみましたけど、失敗しましたわ、、、」 何所からともなく声が聞こえる、、どうたら闇に潜んでいるようだ、、、 無形神「いや、、こう言う場合は一人残しといた方がいいからな、、、、これで良い、 綾音、良くやったな、偉い、、偉い、、、後で可愛がってやるからな、、、」 綾音「あ、あぁ、兄様、そんなぁ、嬉しい、、、」 無形神「と、言う訳だ、それでは、、、さよなら、、、もう追っ手を派遣しない事だ、 骸の山を築くだけだぜ、、、あ、それと、さっさと医者呼んだ方がいいぜ、」 無形神は影の中に消えるように裏路地に消えて行った、 2時間後、 マサを病院に担ぎ込ませ、元子は病院の近くの公衆電話から電話を掛けていた、 元子「急いで取り付いて頂戴、、、ええそう、、そうよ、、、早くしなさい、、、」 元子は顔には出さなかったが少し落ち着きが無くなっていた、そして電話の声が変った、 元子「あ、蘭姉さん、、元子です、はい、負けました、私と一人の組員を除いて、 部隊は全滅、このまま追跡を強行します、それと、、、今回の件で、 襲撃者は悪司、、、青年奉仕団との関係は皆無です、、、」 同刻、わかめ組本部 蘭「そうかい、、、徳典の奴、ガセ掴ましやがったね、、とりあえず元子帰っておいで、 そちらには代わりの者をつかわせるから、そろそろ悪司達に対して対策を立てたいんだ、 いいかい、、、、、そうかい断るかい良かった、、、、てぇ元子、、どうしたんだい、 断るなんて、、、」 蘭は元子の話に耳を傾け、理由を聞く 蘭「、、、、、『けじめを付ける』、、、そうかいそれならアタシは止めないさ、元子、 必ず帰って来なよ、この組で使える奴はアタシと元子しか居ないんだから、、、、、」 同刻、 元子「使える人なら、他にも居ます、それに私は『つくづく好んで貧乏クジを引きたがる女』ですから、」 ガチャッッ、、、 そこで元子は受話器を置き電話を切った、その元子の姿には、迷いは一っも無かった、 そして元子は部下達を集合させている場所に向う、その途中で元子は見知った顔に出くわした、 その人は加賀太郎、元子の父親だった、、、 元子「父さん、、、、、」 太郎「元子よ、、、その様な面で、何所に行く気だ、」 元子「けじめを付けに行きます、止めないで下さい、」 太郎「止める気は無い、元子、、悪司の事はいいのか、」、 元子「父さん、、、、それは、、、後でケリを付けるつもりですが、」 太郎「、、そうか、、、、後の事を考えてるなら、大丈夫じゃろうて、、、お前は、、、、 先程まで命(タマ)取りに行く、者の眼だったからな、、これなら大丈夫なようじゃ 元子、、、、、、、、帰って来いよ、」 元子「はいッ、、、父さん、、」 親子の会話はそれで終わりだった、、、それ以上の言葉は要らなかった、、、 1時間前、青年奉仕団事務所 事務所の机の上に、珍しく、悪司が座っていた、最近は人集めの為に満足に事務所に, 立ち入ってなかった為、最近では珍しい光景になっていた、そんな悪司に現状報告の為、 島本が近付いて来た、 島本「若、報告に参りました、、、」 悪司「おう、どうだ、」 島本「ヘグリ地区で治安が悪化し初めております、それと、、今入った情報ですが、 わかめ組の一派が、おかしな動きをしています、」 悪司「おかしな動きだと、、、」 島本「はい、、始めに一昨日、クロモン市場の郊外の廃工でわかめ組の数人の組員が、 斬殺されていました、何か重要な物を運んでいたらしいと思われます、、、 そしてフナイ地区では数十名の組員が斬殺、もしくは銃殺されております、 しかもおかしい事に、わかめ組の組員以外の死体が見当たらないそうです、」 悪司「確かにおかしいな、幾ら何でも最低一人位は相手の死体が見つかるんだがな、」 島本「そして先程、、、1時間程前ですがカネシタの温泉街で、今度は加賀元子の部隊が、 恐らく同じ標的相手でしょうが、交戦し二十名程の組員が殺されました、」 悪司「トコが、、、それでトコは無事なのか、、、、」 島本「申し訳ありません、ただ今、入った情報ですので、詳しい事は、、、」 悪司は腕を組み目をつぶって少しの間、考えた、 悪司「、、、、、、、、よし、、、カネシタにちょいとふらりと行ってくる、」 島本「報告もこれで終りですし、、、行ってらっしゃいませ若、、」 悪司「行ってくる、、、、」 悪司は気になった、何故トコがそんな簡単に負けたのか、そしてそこまでボコボコにしたのは、 誰なのかが、、それらを見定める為に、、、 そして歯車は絡み合い動き出す、、 あとがき 今回は元子中心に書きました、 私の中での元子は、『義理堅く、人情深い』そして『理不尽な事は嫌う』性格でいる為、 少し変ですがこの様な姿になりました、、、 ちなみに、組の行う事には理不尽は余り感じなく、薬物取引以外なら構わないと思っている、 そう想定し書いてみました、 余り不評が無ければ、これ幸いです、、、、、それではまた、、、 「次回、大悪司IF戦記、第7章[けじめを付ける、中編]です、こうご期待、!! |
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